【12月9日~13日】重要イベントと考え方

心得
  • 11日(水)米11月CPI発表
  • 12日(木)欧12月ECB開催
  • FRBの利下げスケジュール

これまでの動き

先週の米国株は、小型株を含むハイテク株を中心に買い意欲が旺盛で、主要指数は史上最高値を更新する展開となりました。

2024年12月6日に発表された雇用統計の結果は以下の通り。

非農業部門雇用者数前月比予想20.0万人に対し、結果22.7万人

失業率予想4.2%に対し、結果4.2%

平均時給+9¢

内訳としては、レジャー・ホスピタリティ、ヘルスケアセクターの雇用が増加しており、小売などの単純労働に対する雇用は減少しています。

これまでの需要拡大による賃金インフレが高止まりしているため、コストプッシュインフレを許容できないセクターは苦しい展開となっている事が確認できます。

ただし、他の経済指標を見ても今の所明確な需要減退の兆候は見られず、米国経済が崩壊すると言った情報に根拠はありません

コストプッシュインフレの影響で価格転嫁され最終消費者にとっては苦しい経済状況でも、それが米国全体の経済減退につながるとは考えられず、投資対象においてはこれまで通りメインの投資先と考えて良いでしょう。

株価の推移を見てみると、トランプラリーの影響でこれまで注目されていなかったセクターに資金が流入し、NYダウ銘柄を中心に上昇を牽引してきましたが、利益確定売りなど上昇が一服すると再びハイテク株などに注目が集まりました。

要因の一つとして考えられることは、年末に向けての上昇相場を期待する投資家の動きがあり、決算良好銘柄や成長が期待される企業などが上昇銘柄の上位を占めている事でしょう。

元々、米国株に連動したインデックスファンドやETF(上場投資信託)などへの資金流入で株価の土台が形成されている上、決算をクリアした企業から発せられるガイダンスは今後の成長を大いに期待させる内容であるため、多くの投資家がメインの投資対象にすることは容易に想像がつきます。

加えて、日本や中国などの投資価値が無い市場は別として、ユーロ圏の景気減退懸念ドル高による新興国への投資機会の無さを考えても、今が米国株一強となっている事も株価上昇の要因かもしれません。

その一方で、トランプ新大統領が就任する2025年から、他国に対する関税の強化など株価にとってネガティブ要因となる発言もしています。

これは米国内においてインフレ要因となり、これまでFRB(米連邦準備制度理事会)が必死に抑え込んできたインフレが再燃する可能性は高く、これにより利下げ政策を進めてきた流れが完全に変わる可能性に注意する必要があります。

従って、史上最高値更新に浮かれ過度な楽観視は避けるべきでしょう。

スポンサーリンク

これからの投資戦略

年末年始に向けて保有銘柄を精査しましょう

今週はCPI(消費者物価指数)の発表や、翌週にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が控えているなど年末にかけて重要なイベントが続きます。

加えて、2024年の投資成績を締めくくる月になりますので、今までの売買で発生した損益を清算するなど細かい調整も必要になるでしょう。

あなたの投資目的に合わない銘柄を処分したり、これまで積み重ねてきたホームワークを実践する機会に充てるなど新たな挑戦をする時期としても良いかもしれません。

主要指数が史上最高値を更新しているという事は、多くの投資家はプラスになっている事を意味しています。

つまり、よほど間違った投資先・投資方法でない限りあなたの運用額は確実に増えているはずです。

積立投資など長期投資家にとっては、売買不要でコツコツと継続する事が王道ですが、ネット社会で多くの情報に触れると、投資初心者ほど当初の目的を忘れて目先の儲けに飛びついて失敗するものです。

本来は、そうやって痛い目を見ながら学んでいくのですが、投資初心者は自分自身のリスク許容度を理解しないで行動するため一回の損失で退場する者も少なくありません。

特に、2024年は新NISA(少額投資非課税制度)元年という事もあり、話題性から多くの投資初心者が市場に参戦してきました。

そして、1年持たずに保有銘柄を損切りし、投資の世界から退場していきました。

知識不足なのは仕方がないとしても、退場する多くの投資家に共通する要素は誰もが知ることばかりであり、退場するべくして退場しているだけなのです。

この1年を耐え抜いたあなたならもしかしたら理解しているかもしれませんが、資産形成は小手先のテクニックなどではなく根本的な部分が重要であるという事です。

資産形成に近道などありません。

結局正攻法が一番の近道なのです。

スポンサーリンク

まとめ

いかがでしたか?

2024年も終わりを迎える時期となりました。

あなたの資産形成は順調に進みましたか?

経済的自由を達成するため、2025年に向けた準備をしっかりしましょう。

タイトルとURLをコピーしました