トランプ米大統領が就任して以降、トランプ関税の影響で急落する相場ですが
「資産形成を始めたのに、なぜかお金が増えない…」
「なんとなく新NISAやってるけど、このままでいいの?」
そんな不安ありませんか?
資産形成には絶対に避けるべき落とし穴がいくつもあります。
この記事では、初心者がついやってしまいがちな5つの失敗と、その対策をわかりやすく解説します。
投資目的が曖昧なまま始めてしまう
資産形成を始める多くの投資初心者は、「とりあえず不安だから」「みんなやってるから」という理由で投資を始めます。
去年から新NISA(少額投資非課税制度)が始まった事もあり、投資等の情報に触れる機会が増えたため敷居がだいぶ低くなったことでしょう。
しかし、目的がはっきりしていないと、どんな商品を選ぶべきか分からず、結果として効果的な運用ができません。
例えば、5年後に住宅購入を目指す人と、30年後の老後資金を準備する人では、選ぶべき資産やリスクの取り方がまったく異なります。
他にも、年齢・職業・必要な資金額など、あなたの投資目的に合った準備が必要です。
短期の目標なら値動きの少ない商品が適しており、長期なら多少リスクを取ってでも高いリターンを狙えるファンドを選ぶべきです。
また、目的がないと、少し損をしただけで不安になってやめてしまう原因にもなります。
資産形成において大切なのはなぜ増やしたいのかを明確にすることです。
あなたの目的が明確になれば、必要な金額・期間・毎月の積立額なども具体化でき、多少の値動きでもブレずに続けることができます。
まずはあなたの投資目的を明確にしましょう。
リターン(利回り)だけを見てファンドを選んでしまう
「年利10%!」
「3年で資産2倍!」
こういった派手な謳い文句に惹かれて投資商品を選んでいませんか?
これは初心者が最も陥りやすい落とし穴のひとつです。
高いリターンを謳う商品には、必ずそれ相応のリスクが潜んでいます。
例えば、暗号資産や新興国株などは急騰する可能性もありますが、同時に暴落のリスクも抱えています。
短期間で大きく儲けようとすればするほど、失敗したときのダメージも大きくなるのです。
さらに見落としがちなのが手数料です。
利回りばかりに目が行き、信託報酬が年2%近いような商品を選んでしまうと、運用益があっても手数料で目減りしてしまいます。
資産形成で大切なのは、リターンの数字よりも再現性と安定性です。
初心者には、S&P500や全世界株式のようなインデックス型の低コスト投資信託がおすすめです。
投資はギャンブルではありません。
冷静にリスクとコストも含めて総合的に判断しましょう。
分散せず一極集中してしまう
「この株が絶対上がるらしい!」
「今は〇〇(暗号資産)が熱い!」
このような情報をX(旧Twitter)や掲示板などで鵜呑みにし、1つの商品や銘柄に全額投資してしまう。
これも初心者がよくやってしまう失敗の一つです。
資産形成において一極集中は非常に危険です。
昨今のAI関連銘柄や半導体セクターなど、どれだけ有望に見える企業でも業績悪化や不祥事、業界のトレンド変化などで急落するリスクは常にあります。
ボラティリティ(値幅)の大きい資産であれば、一夜で資産の半分を失うことも珍しくありません。
だからこそ大切なのが分散投資です。
投資対象を地域・資産クラス(株・債券・金など)・時間(積立)で分散することで、リスクを抑えながら安定的に資産を増やしていくことができます。
低コストのインデックスファンドなどを活用すれば、1本で自動的に分散投資が実現できます。
初心者は分散・長期・積立の3原則を守ることが成功への第一歩です。
手数料を気にしないでファンドを選ぶ
投資信託や保険商品を選ぶ際、「数%の手数料なんて大したことないでしょ」と思っていませんか?
実は、わずかな手数料の違いが長期的には大きな差になります。
例を挙げると、信託報酬が年1.5%の商品と、0.2%の商品に同じ金額を30年間積み立てた場合、最終的なリターンに数十万円〜100万円以上の差が生まれることもあります。
特に銀行窓口や保険を通じた商品は、手数料が高めに設定されている傾向があるため要注意です。
窓口販売はその経営コスト故に、手数料が販売実績となっているケースがほとんどで、インセンティブもその実績に応じて支払われる特性上、窓口販売員は顧客第一よりそちらをメインに判断していると言っても過言ではありません。
当然ですが、真に顧客目線の販売を実践している従業員や、コストを払ってでもアドバイスを受けたいと思えるような高い専門性を持ったごく僅かな従業員も存在しますので、一概には否定できません。
しかし、投資を成功させるうえで余計なコストを払わないことも立派な戦略です。
これが、信託報酬の低いインデックスファンドがネット上で推奨されている一つの理由であり、長期投資に最適な理由でもあります。
商品選びでは、まず手数料はいくらかかるのか?をしっかり確認し、なるべく低コストのものを選ぶようにしましょう。
情報ばかり集めて行動しない
YouTube・書籍・SNSなど、資産形成の情報は山ほどありますが、情報を集めるだけで満足してしまい、実際に行動できない人が非常に多いです。
頭では投資を始めなきゃと思っていても、タイミングが悪い気がする、もう少し勉強してからと先延ばししていると、気づいたら数年経っていたというのはよくある話です。
資産形成において最も重要なのは時間を味方につける(福利効果)ことです。
始めるのが早ければ早いほど、複利の効果は大きくなります。
年齢の違いで投資結果が変わるのは、この年齢による投資期間の長さが影響するのです。
完璧を目指すより、まずは無理のない範囲、月5,000円などでも良いので実際に始めてみることが大切です。
少額投資は意味が無いと言う人がいますが、それはあくまで大金を稼ぐと言う目的であり、投資の本質を語っている訳ではありません。
経験から得られる学びは、どんな知識にも勝ります。
迷ったら少額でスタート・新NISAの範囲内からでもOKです。
まず一歩踏み出しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
トランプ関税の影響で株価が急落している今だからこそ知るべき内容です。
あなたの投資目的を十分理解し、正しい情報を得るようにしましょう。