【新NISA損切民】初心者が元本割れで動けなくなる本当の理由と対策

心得

投資初心者に人気の新NISA(少額投資非課税制度)ですが、株価の急落や相場の乱高下により損切りした元本割れが怖くて続けられないという声がSNSや口コミで増えています。

実際、多くの人が含み損に耐えられず投資をやめてしまうのは、心理的なハードルが大きな原因です。

この記事では、新NISAで損切りした人のリアルな事例を紹介しながら、初心者が投資で挫折しないための具体的な対策と心構えをわかりやすく解説します。

安心して資産形成を続けるためのヒントをぜひご覧ください。

なぜ新NISAで損切民が続出しているのか?

2024年からスタートした新NISAは、非課税枠が拡大され、投資初心者でも資産形成を始めやすい制度として注目を集めています。

しかし、開始早々に損切り民が続出し、多くの投資初心者が悩み苦しんでいる現状があります。

なぜこんなことが起きているのでしょうか。

まず背景として、世界的な経済不透明感が大きく影響しています。

米国の政策金利の高止まりや中国経済の鈍化により、株式市場は2024年前半から何度か不安定な動きを見せています。

そして、2025年に入ると、トランプ政権が各国へ相互関税をかけると表明した事で、それまで落ち着きを取り戻しつつあったインフレが再燃するのではないかと、世界中の投資家が悲観的な行動を取りました。

新NISAで投資を始めた初心者の多くは、期待と希望をもって購入した銘柄が思わぬ暴落に見舞われ、含み損を抱えるケースが増えました。

また、SNSやYouTubeなどで今が買い時、これから大きく伸びるといった情報に触れ、流行りの銘柄に飛びつく初心者も多くいます。

しかし、情報の信頼性や市場の実態を十分理解しないまま買った結果、短期間での大幅下落に遭遇し、パニック売り=損切りにつながっています。

さらに、初心者特有の心理的な要因も損切り増加の大きな原因です。

投資初心者は含み損の耐性が低く、損失を実感すると不安や恐怖が強まり、このまま保有してもさらに損をするのではないかという心理が働きます。

結果として、元本割れ状態であっても損失を確定させてしまう行動に走りやすいのです。

加えて、投資経験が浅いために長期保有の重要性を理解していない場合も少なくありません。

短期的な値動きに一喜一憂し、暴落局面での耐えきれないストレスが損切りを促進します。

新NISAの非課税メリットを最大限活かすには、長期的な視点でコツコツ積み立てることが肝心ですが、その考え方が浸透していないのも損切りが続出する理由です。

最後に、金融教育や情報リテラシーの不足も挙げられます。

初心者が正しい知識を持たずに投資を始めると、誤った判断や焦りから損切りが増える傾向にあります。

信頼できる専門性の高い情報源の活用や基本的な投資理論の理解が重要ですが、有名というだけの素人インフルエンサーの登場で、現状ではそのサポートがまだ十分とは言えません。

まとめると、新NISAで損切り民が続出しているのは、情報過多による誤判断、初心者の心理的弱さ、長期投資の理解不足、金融リテラシーの低さという複合的な要因が絡み合っているためです。

これらを乗り越えるためには、正しい知識と長期的視点を持ち、自分自身で最終的な判断を行い着実に資産形成を進めることが求められます。

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過去に投資で失敗した人が感じるトラウマとは?

一度でも投資で失敗した経験がある人は、その記憶が強烈に心に刻まれ、次の一歩を踏み出せなくなることがあります。

これが投資トラウマです。

特に初心者の失敗は、金額以上に心理的ダメージが大きく、資産形成を継続できない原因にもなっています。

たとえば、30代の会社員が初めてFXに挑戦し、数日で30万円を失ったケース。

一気に取り返そうと思った矢先に更に損失が拡大し、最終的に投資=ギャンブルという印象を持ってしまったそうです。

このような失敗は冷静な判断力を奪い、投資は自分には向いていない、また損をしたらどうしようといったネガティブな感情を根付かせます。

また、2020年以降の高配当株ブームに乗って投資を始めた40代主婦の例もあります。

YouTubeやSNSで有名素人インフルエンサー等がこぞって安定収入、放っておくだけでお金が増えると流布し続けたため、その言葉に惹かれて投資したものの、企業の業績悪化によって減配・株価下落が発生。

安心なはずの投資で損をしたとショックを受け、それ以降まったく市場を見なくなったといいます。

こうしたトラウマが厄介なのは、失敗の本質が投資そのものではなくやり方情報の選び方にあったとしても、自分を責めたり、投資自体を避けるようになってしまう点です。

結果として、正しい知識を得る機会もなくなり、将来に向けた資産形成のチャンスを長く失ってしまうのです。

さらに、家族や周囲に投資で損したと知られたくないという羞恥心や、次こそは…と行動する勇気が出ない自己否定の感情も、再チャレンジを妨げる要因になります。

このように、投資に失敗した経験がある人が感じるトラウマとは、単なるお金の損ではなく、自信喪失、自己否定、恐怖、孤立感といった深い感情の蓄積です。

それを乗り越えるためには、過去の失敗を冷静に振り返り、なぜうまくいかなかったのかどうすれば次は回避できるのかを学びなおすことが不可欠です。

元本割れを恐れるあなたに伝えたい投資の本質

「元本割れが怖くて、投資をやめたくなった」

「やっぱり貯金のほうが安心かも」

そう思ったことはありませんか?

ですが、投資において一時的な元本割れは、けっして失敗ではありません。

むしろ、それを恐れすぎることこそが、本当のチャンスを逃す大きな落とし穴なのです。

そもそも、投資とは資産を育てる行為です。

今日・明日でお金を増やすのではなく、5年・10年・20年といった長期の時間軸の中で、経済の成長や企業の発展にお金を託し、複利の力で資産をゆっくりと増やしていくものです。

株価が毎日上がり続けることはありませんし、短期的には必ず波があります。

元本割れを異常と捉えるのではなく、通過点と捉えるのが成功する投資家の思考です。

多くの初心者が勘違いしてしまうのは、損をしている状態=ダメな投資と決めつけてしまうことです。

ですが、長期で見れば、過去のどんな暴落も乗り越えて市場は回復してきました。

リーマンショックもコロナショックも、数年後には回復し、それ以上の成長を見せています。

そして、もう一つ大切な本質は自分でコントロールできる投資をすることです。

どの株が上がるか、いつ暴落するかは誰にも分かりません。

だからこそ、インデックス投資やつみたて投資など、一定のルールに従って淡々と積み立てるスタイルが、もっとも合理的で再現性のある方法なのです。

投資で大事なのは、勝つことではなく続けることです。

続けた人だけが、時間を味方につけて資産を増やせます。

たとえ今、評価額がマイナスになっていても、それは終わりではなくただの途中経過です。

長期的な視点を持ち、正しい方法で続けていく限り、元本割れはやがて成長のプロセスだったと気づく日が来ます。

だからこそ、今不安を感じているあなたに伝えたいのは、一時的な損で自分を否定しないでください。

投資とは、あなたの未来を少しずつ育てていく行動です。

焦らず、諦めず、仕組みを味方につけて進んでいきましょう。

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トラウマ克服の第一歩

「また損をしたらどうしよう」

「投資は怖いもの」

そう思って動けなくなっているなら、まずは安心できる投資法を知ることが、再スタートの第一歩です。

投資で失敗した経験がある人こそ、次に活かせる土台をつくるチャンスがあります。

投資には多くのスタイルがありますが、トラウマを感じている初心者におすすめなのはインデックス投資×長期×積立の組み合わせです。

まず、インデックス投資とは、日経平均やS&P500などの市場全体の動きに連動する投資信託やETFに投資する方法です。

特定の銘柄を選ぶ必要がなく、分散効果も高いため、個別株よりもリスクが抑えられます。

たとえばeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)や全世界株式(オールカントリー)などは、多くの投資初心者が利用している定番商品です。

次に重要なのが長期です。

過去の歴史を見ても、短期的には大きな値下がりが起きても、10年・20年という長期で見れば市場は成長を続けてきました。

長く持ち続けることで、短期の元本割れも通過点に変わります。

そして積立(ドルコスト平均法)は、毎月一定額をコツコツ投資する方法です。

価格が高いときは少なく、安いときには多く買う仕組みなので、高値づかみのリスクを避けやすく、精神的にも安心して続けやすいのが大きな特徴です。

さらに、初心者にありがちな相場を見すぎて疲れる問題を避けるために、積立投資は設定して放置できるのも魅力です。

証券会社で自動積立を設定しておけば、日々の値動きに振り回されずに資産を増やす仕組みが整います。

重要なのは、感情ではなく仕組みで投資を続けるということです。

過去に損をした原因の多くは、ルールのない投資衝動的な売買によるものです。

つまり、正しい仕組みを使えば、誰でも再挑戦ができるということです。

「前は怖かったけど、今なら冷静にできるかもしれない」

そう思えたら、それがトラウマ克服の第一歩です。

投資は才能ではなく、続ける工夫さえあればだれでも資産形成の道を歩んでいけます。

まとめ

いかがでしたか?

情報は令和の時代に最も価値のあるモノのひとつです。

今は多くの情報が簡単に手に入る半面、その真偽は受け手に依存しています。

つまり、情報を得る側に正しい教養が無いと、その情報が本当に正しいのかが分からないという訳です。

昔の様に、情報は単なるサービスで無料なのが当たり前と考えている人は、精度の高い情報を得る事は決してできません。

本来情報は対価を支払って得るのが当たり前なのです。

本質を見抜く力を得る努力も、今の時代には必要なのかもしれません。

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