【NISA口座放置】なぜ開設しても投資初心者は買付けしないのか?

資産形成

2024年に新NISA制度が始まり、テレビCMやSNSでも投資はNISAからという言葉をよく目にするようになりました。

実際、NISA口座の開設数は2,558万口座を超え、多くの投資初心者がいざ投資を始めようと動き出しました。

しかし、金融庁の最新データを見ると、多くのNISA口座が買付ゼロのまま放置されていることが明らかになっています。

なぜ、多くの人がNISA口座を作ったのに、実際には何も買わずに放置しているのでしょうか?

本記事では、最新の金融庁データをもとに初心者が投資を始められない理由と今すぐできる具体的な一歩を解説します。

NISAを開設して終わりにしないため、知っておくべきことを投資初心者にも分かりやすくお届けします。

データで見る買付けされないNISA口座の実態

2024年12月末時点で、NISA口座の総数は2,558万口座に達しました(※金融庁調査)

制度の拡充やメディアの後押しにより、多くの人が将来の資産形成のためにとNISA口座を開設しています。

しかし、その一方で注目すべきは、開設された口座の多くで実際の買付けが行われていないという事実です。

金融庁のデータによると、買付総額は約5.26兆円にのぼるものの、そのうち約4.31兆円が成長投資枠、つみたて投資枠はわずか約0.95兆円にとどまっています。

制度上、つみたて枠は初心者向けにも関わらず、全体の18%程度しか活用されていないことになります。

さらに年代別で見ると、10代〜30代といった若年層の口座数は伸びているものの、実際に買付けまで進んでいる割合は低く、開設したまま放置されている口座が多数存在していると考えられます。

つまり、NISA口座の見かけ上の普及実際の投資行動には大きなギャップがあるのです。

このギャップこそが、日本人の投資行動における大きな課題の一つであり、投資教育の遅れ、不安や情報不足、最初の一歩のハードルの高さなど、根本的な問題を浮き彫りにしています。

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なぜNISA口座開設後に放置してしまうのか?

金融庁のデータが示す通り、多くの人がNISA口座を開設したにもかかわらず、実際には投資に踏み出せず放置してしまっています。

なぜこうした現象が起こるのでしょうか?

その背景には、初心者ならではの心理的・実務的な壁が存在します。

まず大きな理由は、何を買えばいいか分からないという不安です。

NISAでは株式や投資信託など多様な商品が選べますが、金融知識の少ない人にとっては選択肢が多すぎて判断できず、結局何も買えないまま時間が経ってしまうケースが目立ちます。

次に、口座開設後の達成感で満足してしまう人も多くいます。

将来のためにNISA口座を作ったからOKと思い、実際の買付設定や商品選びに進まないまま放置するというパターンです。

また、今買って損をしたらどうしようという恐怖心も、行動を妨げる要因です。

相場が下がるタイミングで買うことへの抵抗感から、タイミングを見極めようとしているうちに、行動できないまま月日が経過してしまいます。

さらに、資産形成はまだ先の話と考えている若年層も多く、NISAの存在は知っていても、今は余裕がないから、お金に余裕ができたら始めようと後回しにしてしまいがちです。

つまり、知識の壁、心理的な不安、優先順位の低さが重なり、多くのNISA口座が買付けに至らず放置されているのです。

放置を避けるために今すぐできること

NISA口座を開設したのに、何から始めたらいいかわからないと悩んで放置している方は少なくありません。

しかし、投資は始めた人から恩恵を受ける仕組みです。

行動を起こすことで、少しずつお金の知識と経験が積み上がります。

以下は、初心者でも今すぐ実践できる放置しないための3ステップです。

① つみたて投資枠で月1,000円から始める

投資信託は100円から購入できますが、最初は月1,000円ほどの少額つみたてから始めるのが現実的です。

おすすめは、全世界株やS&P500などのインデックス型投資信託です。

これなら銘柄選びに悩むことなく、世界経済の成長に乗ることができます。

② 証券口座のアプリをスマホに入れて週1で確認

スマホに楽天証券やSBI証券などのアプリを入れ、週に1回自分の資産がどうなっているかを見る習慣をつけましょう。

見ることが行動のきっかけになり、放置を防ぎます。

③ 1冊の投資入門書を読む or SNSで学ぶ

本を1冊読むか、XやYouTubeで検索して、日々少しずつ知識を吸収するだけでも行動は変わります。

学ぶ → やってみる → 続けるの流れが自然に生まれます。

買わない理由を探すより、まず少額でやってみることが大切です。

完璧を求めず、慣れるための投資からスタートしてみましょう。

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まとめ

いかがでしたか?

NISAは、誰でも非課税で投資を始められる強力な制度です。

しかし、口座を開設しただけでは資産は1円も増えません。

開設=投資の第一歩と思いがちですが、実際は開設はスタートラインに立っただけにすぎないのです。

金融庁の最新データからも分かるように、多くのNISA口座が買付ゼロのまま放置されています。

投資は一気に完璧を目指すものではなく、少しずつ慣れていくものです。

やらなければ0のままです。

でも、始めれば未来の資産が少しずつ積み上がっていきます。

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