投資を始めたばかりの初心者が必ずといっていいほど直面するのが、どの投資法が正解なのか?という悩みです。
株式投資、投資信託、不動産、仮想通貨など、世の中には無数の選択肢があり、SNSやYouTubeを見れば、この銘柄が最強、今はこれに投資すべきといった情報が次々と流れてきます。
しかし、投資において万人に共通する唯一の正解は存在しません。
むしろ正解探しを続けている限り、情報に振り回され、不安や焦りから間違った判断をしてしまうことが多いのです。
本記事では、私自身が正解探しをやめて投資が一気に楽になった経験をもとに、投資初心者が自分軸で資産形成を続けるための考え方と実践法を解説します。
投資に正解がない理由
SNSやメディアでは様々な金融商品の情報が溢れています。
その中でも、資産形成における最適解などは有名です。
しかし実際のところ、投資には万人に共通する正解は存在しません。
その理由は大きく分けて三つあります。
未来は誰にも予測できない
たとえ専門家や機関投資家であっても、株価や為替の短期的な動きを正確に当て続けることは不可能です。
世界情勢や金融政策、自然災害など、不確定要素が市場に常に影響を与えるため、この投資が絶対に成功すると断言できる方法は存在しません。
仮に断言している情報があるとするなら、それは全て詐欺です。
投資の目的が人によって異なる
老後資金を30年かけて準備したい人もいれば、数年後に住宅購入資金を貯めたい人もいます。
短期で利益を狙いたいのか、長期で安定的に資産形成をしたいのかによって選ぶべき手段はまったく変わってきます。
つまり、誰かにとっての最適解が自分にとっての正解とは限らないのです。
リスク許容度は人それぞれ
資産が大きく減っても気にせず長期で持ち続けられる人もいれば、数%の下落で不安になり投資を続けられなくなる人もいます。
同じ商品に投資しても、その人の性格や生活環境によって適しているかどうかは変わるため、万人に共通する正解は存在しません。
結局のところ、投資は自分の目的と自分のリスク許容度に合った方法を選ぶことが大切です。
正解探しをやめると投資が楽になる理由
投資初心者の多くは、どの投資が一番儲かるのか?、今は株を買うべきか?積立NISAでいいのか?と常に正解を探し続けてしまいます。
しかし、投資には唯一の正解は存在しません。
では、もしその正解探しをやめたらどうなるでしょうか?
実は、それこそが投資を長く続けるための大きな転機になります。
情報に振り回されなくなる
SNSやニュースでは、この銘柄が急騰、不況が来るから現金比率を増やせといった情報が毎日のように流れてきます。
正解を求めていると、そのたびに不安になり投資方針を変えがちです。
しかし、自分の目的と投資方針を決めていれば、一時的なニュースに動揺することなく淡々と積立や運用を続けられます。
長期投資の成果が出やすい
投資で資産形成を成功させる最大の秘訣は続けることです。
ところが正解を探し続ける人は、方針をコロコロ変えるためにコストやタイミングのズレで成果を出しにくくなります。
一方、自分軸を持って継続できる人は、複利の効果を最大限に享受できます。
精神的に楽になる
正解を求めていると、この判断は間違っていないかと常に不安になります。
しかし、自分のゴールに沿って行動しているかを基準にすれば、多少の価格変動は気にならなくなり、心理的なストレスも減ります。
つまり、投資は正解探しをやめ、自分の目的とリスク許容度に合った投資法を選び、淡々と続けることで大きな成果につながるのです。
自分軸で投資を続けるための3つのステップ
投資初心者が資産形成を成功させるためには、どの投資が正解かを探すよりも、自分の軸を持って淡々と続けることが大切です。
では、どうすれば自分軸で投資を続けられるのでしょうか?
ここでは3つのステップに分けて解説します。
ステップ① ゴールを明確にする
まず大切なのは、何のために投資するのかをはっきりさせることです。
老後の生活資金を20年かけて準備したいのか、子どもの教育費を10年以内に確保したいのか、それとも資産を拡大して経済的自由を目指すのか。
目的を具体的にすると、自分に合った投資手段や運用期間が自然と見えてきます。
漠然とお金を増やしたいではなく、金額と期限を設定することが自分軸をつくる第一歩です。
ステップ② リスク許容度を把握する
次に重要なのが、自分がどこまでリスクを受け入れられるかを理解することです。
例えば、株価が20%下落しても積立を続けられるか、毎月投資に回せるのはいくらかを具体的に考えることが必要です。
無理をして高リスク商品に手を出すと、相場の下落時に不安に耐えきれず途中で投資をやめてしまいかねません。
逆に、リスクを抑えすぎてしまうと、長期的なリターンが物足りなくなることもあります。
自分の生活に支障が出ない範囲で投資を続けられる水準を見極めることが、自分軸を守るポイントです。
ステップ③ 投資方針を見える化する
最後のステップは、投資方針を紙やノートに書き出しておくことです。
例えば、毎月3万円を新NISAでインデックスファンドに投資、リバランスは年1回、ニュースやSNSで不安になっても方針は変えないといったルールを明文化します。
これをしておくと、市場が荒れたときにも自分はこの方針で進むと冷静に判断でき、途中でぶれにくくなります。
まとめ
いかがでしたか?
投資には、これさえやれば絶対に成功するという正解は存在しません。
なぜなら、市場の未来は誰にも予測できず、投資の目的やリスク許容度は人それぞれだからです。
投資初心者がつい陥りがちなのは、もっと良い方法があるのではと正解探しを続けてしまうことです。
しかし、それを繰り返していると情報に振り回され、方針が定まらず、結果として投資を継続できなくなってしまいます。
一方で、正解探しをやめて自分軸を持つことができれば投資はぐっと楽になります。
自分のゴールを明確にし、リスク許容度を把握し、投資方針を見える化しておけば、短期的な値動きに一喜一憂することなく長期的に資産形成を続けられます。
資産形成における最大の武器は、知識やタイミングの良さよりも続ける力です。
自分にとって納得できる投資スタイルを見つけ、ブレずに積み上げていくことで、将来の安心につながります。
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