住宅ローンを組もうと思ったとき、誰もが悩むのが固定金利か変動金利かという選択です
2026年に入り、日本の金利は長年の低水準から上昇傾向にあり、今後の住宅ローン返済額に大きな影響を与える可能性があります。
「少しでも返済を抑えたい…」
「将来の返済額を確実に固定したい…」
こうした悩みは、多くの住宅購入者が直面するリアルな課題です。
本記事では、2026年2月時点の最新金利データをもとに、固定金利と変動金利のメリット・デメリットを徹底解説。
数字やシミュレーションを交えて、あなたに最適な選択を見つけるお手伝いをします。
日本の金利環境:2026年の現状
2026年2月時点、日本の金利環境は長年続いた低金利時代から大きく変化しています。
日本銀行(日銀)は、植田総裁に変わった2024〜2025年にかけて段階的な利上げを実施し、従来の超低金利・ゼロ金利政策からの脱却を進めてきました。
2025年末の金融政策決定会合では、政策金利(無担保コール翌日物金利)の誘導目標を0.75%程度へ引き上げる決定が行われ、約30年ぶりの高水準となっています。
この動きは、世界的な金融引き締めの流れと国内の物価・賃金動向の変化を受けた政策転換です。
こうした利上げの背景には、消費者物価や賃金の上昇など2%の物価目標に向けた基調改善がある一方、日銀が利下げカードを持ちたいと言う経済を無視した個人的な感情も入り交じり、市場では今後の利上げタイミングについて慎重な見方も増えています。
実際、2026年初頭のデータでは、コアCPI(生鮮食品を除く消費者物価指数)が低下傾向を示し、物価圧力の鈍化が政策判断を複雑にしています。
サプライチェーンの寸断や、ロシアによるウクライナ侵攻から始まった世界的な物価上昇は、数年前から下落に転じており、加えて円安水準も数年前に1ドル160円を超えていた時期に比べて円高方向に振れています。
つまり、日本の実体経済を考えれば利上げを進める理由はありません。
しかし、市場予想では2026年前半〜中頃にかけて政策金利がさらに引き上げられ、1.0%台に到達する可能性が高いと見られています。
この水準は直近の動向から見ても大きなターニングポイントであり、日銀の利上げ強行の意欲が依然として残っていることを示唆しています。
こうした短期的な金利動向は住宅ローンにも直結します。
政策金利が上昇する局面では、一般的に変動金利の基準となる短期金利が引き上げ方向にシフトするため、変動金利型ローンの金利も将来的に上昇圧力を受けるリスクがあります。
一方、長期金利の上昇は固定金利型ローンのコスト全体を押し上げる要因となります。
特に長期債利回りは世界的な金利上昇と国内債券市場の反応により過去数年で大きく変動しており、固定金利への転換を検討する際の重要な指標となっています。
つまり、2026年現在の金利環境は低金利からの脱却・上昇圧力の継続という転換点にある時期と言えます。
今後の政策金利の動きや物価動向、そして世界の金融市場の影響を見極めながら、住宅ローン金利の選択を考えることが重要です。
住宅ローン金利の今
2026年2月時点、日本の住宅ローン金利は明確な上昇トレンドの中にあります。
長年の超低金利時代からの正常化が進んでおり、住宅ローン利用者やこれから借り入れを検討する人にとって、これまでとは異なる金利環境が現実になっています。
まず変動金利についてですが、日銀の利上げによって基準となる政策金利が上昇した影響を受け、変動金利の水準もじわりと上昇傾向です。
2025年までは 0.3〜0.5%台と極めて低い水準が続いていましたが、2026年2月現在では多くの金融機関で0.6〜0.9%前後が主流になっています。
これは日銀の政策金利引き上げの反映であり、今後さらなる利上げが行われれば変動金利もさらに上昇する可能性があります。
一方、固定金利は変動金利以上の上昇が進んでいます。
固定金利は主に長期金利(特に10年国債利回り)の動きに連動しており、2026年初頭にかけて国内外の金利上昇圧力を受けて2%台後半〜3%前後の水準にまで上昇しています。
多くの大手銀行が2026年1月〜2月の新規借入向け金利を引き上げており、長期金利の上昇が住宅ローン固定金利に顕著に影響を与えていることがわかります。
こうした背景から、2026年現在の住宅ローン市場では変動金利と固定金利の差が縮まりつつあるのが特徴です。
以前は変動金利が圧倒的に低く、固定金利との差が大きい状態でしたが、最近はその差が小さくなり、固定金利を選択するメリットが相対的に高まってきています。
これは、今後の金利上昇リスクを見据えて、将来の返済額を固定しておきたいという需要の高まりも影響しています。
また、住宅ローン金利は金融機関ごとに設定が異なるため、同じ変動金利・固定金利でも実際の数値には幅があります。
ネット銀行や地域銀行では競争を背景に優遇幅が大きい場合もあり、返済計画に与える影響が異なる点にも注意が必要です。
固定 vs 変動 金利 — どちらが正解?
住宅ローンを組む際、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかは、返済計画やリスク許容度によって大きく変わります。
2026年2月現在、金利は上昇局面にあり、選択次第で総返済額や家計の安定に大きな差が生まれます。
変動金利
初期コストが低く、月々の返済額を抑えやすいのが魅力です。
例えば1億円・35年返済であれば、変動金利0.8%の場合の月返済額は約26.5万円となり、固定金利より15万円以上低く抑えられます。
しかし、日銀の利上げや短期金利の上昇に伴い、将来的に返済額が増えるリスクがあります。
特に収入に余裕が少ない場合や、金利上昇に対応できない家計では注意が必要です。
固定金利
契約時に返済額が確定するため、金利上昇リスクから家計を守ることができます。
2026年2月時点の10年固定金利は2.7〜3.1%前後で、月返済額は42万〜43万円程度と高めですが、将来の返済額が変わらない安心感があります。
安定志向の家庭や、長期的に返済計画を立てたい人には適しています。
判断の目安
初期負担を抑えたい・繰上げ返済で総返済を減らせる場合は変動金利。
将来の返済額を固定したい・家計の安定を最優先なら固定金利。
さらに、今の金利上昇局面を踏まえると、変動金利のメリットを享受しつつ、一定額を固定にする固定+変動の併用戦略も有効です。
自分の返済能力やライフプランに合わせ、リスクとコストのバランスを見極めて選択することが、最も賢明な判断と言えます。
まとめ
いかがでしたか?
2026年2月現在、住宅ローン金利は上昇局面にあり、固定金利と変動金利のどちらを選ぶかで総返済額や家計の安定性に大きな差が出ます。
結論としては、自分の返済能力・ライフプラン・リスク許容度によって選ぶのが最も合理的です。
最終的には、自分の家計状況・返済期間・リスク許容度に応じて、変動・固定・併用のいずれかを選択すること が、賢い住宅ローン選びのポイントです。
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