米国株は史上最高値更新!4月20日〜24日の動向と今後の投資戦略

心得
  • 28日(火)米FOMC
  • 29日(水)米FOMC後のパウエル議長会見
  • マグニフィセントセブン銘柄決算

これまでの動き

先週の米国株は、週前半の下落から一転して週後半にかけて急回復し、結果的に主要指数が史上最高値を更新するという非常に重要な転換点となりました。

その本質は単なる上昇ではなく、AI関連銘柄に資金が極端に集中した偏った強気相場である点にあります。

週初は、中東情勢の緊張、とりわけ米国とイランの対立懸念の高まりを受けて原油価格が上昇し、インフレ再燃への警戒感から投資家心理が悪化し、S&P500やナスダックは小幅ながら下落するリスクオフの展開となりました。

しかし、この流れは長く続かず、翌21日以降は一気に相場の空気が変わりました。

その最大の要因は、AI関連需要の拡大期待による半導体株の急騰であり、実際に半導体セクターは連続上昇を記録するなど異例の強さを見せ、個別銘柄ではインテルが週間で約23%、AMDも約13%上昇するなど、指数を押し上げる主役となりました。

この流れを受けてナスダックは強い上昇トレンドに入り、24日にはS&P500が約7,165ポイント、ナスダックが約24,836ポイントといずれも過去最高値を更新し、週間ベースでもナスダックが約+1.5%、S&P500が約+0.6%と堅調なパフォーマンスを記録しました。

一方で、ダウ平均は-0.4%と下落しており、ここからも相場全体が強いのではなく、一部のグロース株に資金が集中している実態が明確に読み取れます。

また、週後半の上昇を後押ししたもう一つの要因として、米国とイランの対話再開への期待から地政学リスクがやや後退し、原油価格が落ち着いたことでインフレ懸念が緩和された点も見逃せません。

これはあくまで短期的な材料であり、相場の本質的なドライバーは依然としてAI投資拡大への期待です。

しかしながら、このような相場は同時にリスクも内包しており、現在のS&P500の予想PERは約22倍と歴史的に見ても割高圏に位置しています。

他にも、市場の上昇が一部銘柄に依存している状態は持続性に疑問があり、もしAI関連銘柄の成長期待に陰りが見えた場合には指数全体が急落する可能性も否定できません。

したがって、今後の投資戦略としては強気一辺倒ではなく、短期的には決算動向や金利見通しによって上下に振れやすい不安定な局面が続くことを前提にしつつも、中期的にはAIを軸とした成長トレンドが継続する可能性が高いため、押し目を狙った分散投資が有効と考えられます。

今回の1週間は、米国株の強さを改めて示したと同時に、その強さがどれほど脆い前提の上に成り立っているかも浮き彫りにした期間であり、投資家にとってはチャンスとリスクが同時に拡大している局面であることを理解することが最も重要です。

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これからの投資戦略

重要企業の決算は必ず確認しましょう。

今週の米国株は、金融政策・企業決算・経済指標という3つの巨大材料が同時に重なる極めて重要な1週間であり、ここで示される方向性が今後数ヶ月の相場トレンドを左右すると考えられます。

まず最大の注目イベントは、28日~29日に予定されているFOMC(連邦公開市場委員会)であり、政策金利は現行の3.50%〜3.75%で据え置かれるとの見方が市場コンセンサスとなっています。

これはインフレが依然としてFRBの目標である2%を上回っているためであり、特にFRBが最も重視するPCEコアインフレは前年比で約3.1%、前月比でも0.24〜0.28%程度の上昇が予想されており、物価圧力が完全には収まっていない現状を示しています。

このため、市場の最大の関心は利下げの有無そのものではなく、パウエル議長の発言がハト派寄りになるか、それともタカ派姿勢を維持するかに集まっています。

仮に利下げに前向きな姿勢が示されればグロース株を中心に株価は上昇しやすく、逆にインフレ警戒を強める発言が出ればAI関連銘柄を中心に急落する可能性もあるため、非常に神経質な展開が予想されます。

さらにこの週は企業決算の面でも極めて重要であり、Microsoft、Amazon、Alphabet、Meta、Appleといった時価総額上位のビッグテック企業が一斉に決算を発表する予定です。

これらの企業はS&P500全体の20%以上を占めるため、その結果次第で指数全体が大きく動く構造となっています。

例えばAlphabetはEPSが約2.63ドル、売上が約1069億ドル、AppleもEPS約1.95ドルが予想されており、いずれも高い成長期待が織り込まれている状況です。

しかし、市場が本当に注目しているのはAI投資がどれだけ収益に結びついているかという点であり、2026年にはAI関連投資が約6500億ドル規模に達するとの試算もある中で、この巨額投資が利益として回収できるのかどうかが株価の持続性を左右する重要な分岐点になります。

加えて、経済指標では4月30日に発表される第1四半期GDPが極めて重要であり、景気の強さを測る指標として市場への影響が大きく、もし成長率が予想以上に強ければ金融引き締めが長期化する懸念から株価にはマイナスに働く一方で、逆に弱すぎる場合は景気後退懸念が高まり、いずれにしてもボラティリティの上昇要因となります。

さらに外部要因としては、中東情勢、とりわけ米国とイランの関係悪化による原油価格の上昇があり、原油価格は一時96ドルを超える水準まで上昇していることから、エネルギーコストの上昇を通じたインフレ再燃リスクも意識されており、これがFRBの判断を難しくしている背景でもあります。

こうした状況を踏まえると、現在の米国株はすでにナスダックが直近で約19%、S&P500も約13%上昇するなど期待が先行している状態にあり、ポジティブな材料が出た場合の上昇余地よりも、ネガティブサプライズが出た際の下落リスクの方が相対的に大きくなっている局面とも言えます。

したがって投資戦略としては、この週に無理にポジションを取るのではなく、FOMCの結果や決算内容、インフレ指標を確認した上で方向性が明確になってから動くことが合理的かもしれません。

特に決算前に特定銘柄へ集中投資する行動や、上昇に乗り遅れまいとする焦りからの追随買いはリスクが高いため避けるべきです。

結論として、この1週間は米国株市場における分岐点であり、強気相場が継続するのか、それとも調整局面に入るのかを見極める極めて重要なタイミングであるため、冷静にデータと結果を見極める姿勢がこれまで以上に求められます。

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まとめ

いかがでしたか?

米イランの停戦交渉も大事ですが、世界中の投資家は今週の決算を非常に注視しており、この結果次第で大きな流れが変わる可能性があります。

インデックス投資家にとっても、指数の構成割合が多いマグニフィセントセブン銘柄の決算は注目すべきであり、大局的に判断する良い機会かもしれません。

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