FOMCの結果が最大の関心事です
米国11月CPIの結果から見えてくること
高インフレがFOMCの結果に影響が出る可能性があります
もう新型コロナウイルスは気にしなくても良いの?
令和3年12月10日に米国のCPI(消費者物価指数)が発表されました。
CPI前年同月比予想6.8%に対し、6.8%。
CPIコア指数前年同月比予想4.9%に対し、4.9%。
いずれも予想に一致する結果となりました。
高インフレ下にある米国では、サプライチェーン問題と言われていた一時期より高いインフレが維持されています。
むしろ、サプライチェーン問題が解消されつつある現在でさえインフレが収まらないと言う事は、高インフレが常態化している事でもあります。
FRB(連邦準備制度理事会)も、以前は「インフレは一過性である」という姿勢を崩しませんでしたが、今では一過性を言う言葉を使う事は無くなりました。
これにより、現在行われているテーパーについて軌道修正する必要があるのではないかと言う観測が出され、それに対して株価が大きく反応しなかった事から、市場も金融引き締めに対して加速する事を覚悟しているのかもしれません。
現在のテーパーの速度でさえ、前回テーパーが行われた2013年の速度よりも2倍のペースで進んでいますが、それをさらに倍のペースにするのではないかと言われています。
これも全て12月14日~12月15日に行われるFOMC(米連邦公開市場委員会)で何らかの決定が出されるかもしれません。
その結果次第では、市場にとってネガティブと捉えられ相場がギクシャクする可能性があります。
それほどまでに米国の景気は強く、需要過多によるインフレが進行しているのです。
年末年始に考えられる事とは
米長期金利の上昇に注意が必要です
今まで騰がってたグロース株が全滅だよ
FOMC(米連邦公開市場委員会)での結果次第では、米国10年債利回りが再び上昇する事が考えられます。
金利の上昇は割高な株ほどダメージが大きく、特にグロース株には不利に働くと考えられます。
もちろん、米国の経済再開を見込んで既にグロース株を中心とした一部のセクターはその力を失い下落に転じています。
サプライチェーン問題や新型コロナウイルスの新たな変異種であるオミクロン株、米国債務上限引き上げ問題など様々なニュースが流れましたが、本質は景気と金利の動向でありその流れを決定付ける要因となり得るのが FOMC(米連邦公開市場委員会)なのです。
従って、 FOMC(米連邦公開市場委員会)に関する情報はしっかり確認しましょう。
ですが、あくまでスタンスとしては米国株は強気、日本株は世界のマーケット次第という事に変更はありません。
過度な不安から全降りする事が無い様にしましょう。
月曜からチェックだね
まとめ
いかがでしたか?
FOMC(米連邦公開市場委員会)での結果は、年末年始にかけての相場に大きな影響を与えると考えます。
それが良い物か悪い物かは今の所分かりませんが、そのどちらにも対応出来るよう今から備えましょう。
それぞれの情報を確認してこれからの見通しを立てていきましょう。
これからも、一緒に考えていきましょう