長期金利を見ながら投資継続です
米国10月CPIの考え方とは
エネルギー価格に注目です
ガソリンものすごく高いよね
アメリカの労働省が発表した10月のCPI(消費者物価指数)によると、前年同月比+6.2%上昇とかつてない程の大幅な伸びを記録しました。
市場予想は5.8%でありましたが、この予想も超え前月よりも上昇しています。
以前から問題視されていたサプライチェーン問題などが背景にありますが、なんと言ってもエネルギーの価格が著しく伸びています。
ガソリンだけで6.1%上昇しており、世界的な経済再開による需要増加が顕著になっています。
その他、半導体不足の影響から中古車の値段が上昇し、食料品もやや上昇しました。
この様に、新型コロナウイルスによって破壊されていた需要が経済再開によって急回復した要因で、いくつかのセクターでその需要を満たす事が困難となっています。
FRB(米連邦準備制度理事会)もテーパー開始の宣言をしたばかりではありますが、今後利上げも含めた何らかの発言が出ると株式市場にとってはネガティブな要因になります。
今の所その様な発言はありませんし、一時的な上昇であると示唆していますのでこれからの動きには注目です。
一方で、米国は感謝祭(サンクスギビングデー)が近付いてくる事から、より一層全体的な需要が高まる事が予想されます。
米10年債利回りの急騰と今後の投資とは
長期金利の急騰は株式の下落を招きます
株からもお金が逃げてるの?
米国10月の CPI(消費者物価指数) の結果を受け、その日の内に米国の長期金利は急騰しました。
それにより米国株の、特に割高で推移していたグロース株の多くが下落する事になりました。
長期金利の上昇は株式のバリュエーションが高い銘柄ほどダメージを受けやすく、株式市場全体をギクシャクさせます。
要因の一つはエネルギー価格ですが、それについては以前の記事でも触れましたので今回は割愛しますが、サプライチェーン問題と共に大きなネックになっています。
ただし、サプライチェーン問題に関しては最悪期を脱していると考えられ、高止まりしているエネルギー価格がどこまで経済の重しになるかを確認する必要があります。
一方で、エネルギーセクターはその旺盛な需要から利益は積み上がっており、それに関連するセクター(タンカー等)も上昇が期待されています。
すでに上昇している銘柄もありますが、加えて経済再開に伴って今まで苦労していたセクターも軒並み需要が高まっています。
従って、ネガティブばかりの結果ではなく、上昇相場に素直に乗っていく事も資産増加に繋がると考えます。
柔軟な考え方が求められるね
まとめ
いかがでしたか?
今まではハイテク株を中心としたグロース株が面白い様に上昇していましたが、直近の決算が示す様にいつまでも上昇出来るとは限りません。
今まで良かったからと言って固執せず、柔軟な考え方で投資をしなければ思った様な利益には繋がらないと考えます。
そのために日々のホームワークが必要であり、その時間を確保するのが難しいのであればメインを投資信託やETF(上場投資信託)にするなどの対策が必要となります。
これからも、一緒に考えていきましょう