短期的には上昇してますが注意が必要です
現状をどう判断するのか
海外投資家の動きに注意しなければなりません
株価は絶好調で買い場だと思うけど?
株価が上昇している令和2年11月現在、新型コロナウイルスに起因する春先の暴落にも耐え抜いたあなたは漸く安心している事でしょう。
ですが一方で、投資家のリスク許容度を大きく超えた暴落で、少なくない方々がリスク資産を大量に手放したかもしれません。
それによって、今回の株価上昇についていけず、悔しい思いをしているかもしれません。
もちろん、これは結果論ですので今になって何が正解かなど議論する事はありませんし、それに意味はありませんが、あなたにとって今回の事で学べた事はあったでしょう。
もしかしたら、令和2年11月現在の株高についても乗り遅れてしまい、この先投資すべきかどうか悩んでいるかもしれません。
アメリカ大統領選挙でこんなに上がるとは思ってなかったよ
この様な意見も少なくない中、この先も上昇と考えて投資を再開、或いは投資を始める方も出てくるかもしれません。
そんなあなたにとって注意して欲しい事は、今この相場で買っている投資家はどんな人達かと言う事です。
教科書通りの考え方でいけば、円高は日経平均株価にとってはマイナス要因になります。
なぜなら、日経平均株価を構成する225銘柄の内、組み入れ比率の高い企業のほとんどがグローバル企業だからです。
日経平均株価の構成銘柄で比率の高い順位は
1位 ファーストリテイリング
2位 ソフトバンクグループ
3位 東京エレクトロン
になります。
従って、海外で稼いだ資金を国内に還流させるためには為替の影響を受けるため、円安の方が為替差益が加わり、より大きな利益となって国内に入ってきます。
ですので、現在の円高基調はグローバル企業にとって決して良い材料にはなりません。
グローバル企業ですからそんな時は当然対策を講じている訳ですが、少なくとも投資家からは歓迎されません。
考えられる一つの原因は、海外投資家の動きです。
国内投資家が海外資産を保有する場合、為替は円安の方が為替差益が発生し資産価値を高める事になりますが、海外投資家が国内の資産を保有する場合には逆の事が起こります。
アメリカ大統領選挙の行方のどうなるか確定はしていませんので、これから先に行方によって再びリスクが高まると言う事、新型コロナウイルスに対する有効なワクチン開発がいまだ報告されていないと言う事、さらに実体経済はこれから先の倒産を合わせれば、まだ底を打ったとは言い難い実情である事を考えれば、一部の決算の良い企業を除いては投資する現状にはありません。
にも拘らず今の上昇を考えるなら、短期的な利益を確保する事と考えるのが自然かと思います。
令和2年10月の最終週の投資部門別売買動向を確認すると、海外投資家は大きく売り越しています。
これはアメリカ大統領選挙前時点での話なので参考程度になりますが、この先発表が進んでいけば、売買動向によってどの投資家が投資を行っているのかで現状をしっかりと見極めなければなりません。
投資で負けないためにも日々のホームワークは欠かさず行いましょう。
その先を考えて行動しないとね!
まとめ
いかがでしたか?
日々の報道で考え方が180度変わる事なんて珍しい事ではありません。
それはあなたがしっかりと動きを注視しているからでもありますので、惑わされぬ様しっかりとしたスタンスが重要になります。
これからも、一緒に考えていきましょう