業績相場を意識しましょう
FOMCで何が語られたのか
FRBのスタンスが変わりました
考え方が変わったって事?
16日に終了したFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が人々に伝わり、その後の経済の動きについて様々な見解が示されています。
これはFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が今まで示していた考えを改め、米国経済への政策を転換すると言うメッセージを発したことになります。
米国経済がコロナ禍以降、金融政策・財政政策の結果、力強く回復していのが各指標となって現れています。
今年の米国のGDP成長率が+7%を予想していて、これは本当に強い結果となりました。
しかし、この景気拡大がいつまでも続くとFRB介入の必要性の有無や、同時にこれ以上の過熱はインフレを招きかねないなどの副作用が出ることから、テーパーリングを開始する意図を発する可能性が出てきました。
もちろん、経済にダメージが無い様に期間を空けての発表が行われた事から、投資家にとっても保有資産を見直す時間を与えられたとも取れます。
これから先は、インフレに対する政策を行う事を主軸とし、今までの政策を止めると言う事になります。
従って、今までの金融相場で何を買っても儲けていた時期は終わりを告げたと言う意味でもあり、いつまでも同じようなスタンスでは退場しかねない危険も孕んでいます。
いよいよテーパーリングがくるね
金融引き締めの時期と内容
まずはテーパーリングの開始を宣言します
利上げとは別なの?
金融政策の変更による引き締め策は、まずはテーパーリング(債券買い入れプログラムの縮小)を行う事を第一段階とするでしょう。
米国の失業率の低下や賃金上昇率の向上など、経済再開による需要の増加が政策を変更する要因になっている事は一つの可能性としてあります。
その結果、緩和の維持より金融引き締めに動くのも頷けます。
実際にテーパーリングが開始されると、相場は当然荒れる事が考えられますのであなたが持つ保有資産を見直す必要があるかもしれません。
その後に行われると考えられる利上げに関しては、2023年以降になると言われています。
本格的な引き締めが段階的に行われると、景気を冷やす効果となりますので今まで通りの上昇は期待できません。
ただし、米国経済が強い事には変わりありませんから、景気が悪くなるから株価が下がるのではなく、バリュエーションやセクターなど、それぞれの銘柄が今後どうなっていくかを考えるべきなのです。
つまり、景気拡大から安定期に向けてのシフトが上手く行われるならそこまでの動揺は無いかもしれません。
ここからは難しい展開だなぁ…
ここからどうするべきか
一過性の資産は減らしておくのがベターです
ポートフォリオを整理しろって事?
金融相場が終わると、今まで人気であった銘柄は厳しい状況に追い込まれるでしょう。
中には、投資家から見放されて急落する資産も出てくるかもしれません。
いつまでも踊り狂っていた相場も、引き時を間違えれば退場させられるかもしれません。
あなたがその銘柄を持つ理由が明確でないのなら整理する事も考えましょう。
逆に、業績がしっかりしている銘柄であったり、決算が常に予想を上回る成長をしている銘柄などはこれから先も持ち続けられる可能性があります。
夏までの時間がポートフォリオを整理する期間になるでしょうからしっかりと吟味しましょう。
私たちも投資スタンスを変えないとね
まとめ
いかがでしたか?
投資期間が長くなるにつれ、この様な変化に何度も立ち会う事になるでしょう。
その度にあなたは頭を悩ませるかもしれませんが、この様な経験を積むことであなたの知識はさらに深まる事でしょう。
誰かの言葉に安易に従うのではなく、あなた自身でしっかりと考えて行動しましょう。
これからも、一緒に考えていきましょう