FOMC後のパウエル議長会見と対応策とは

資産形成
  • 政策金利の最終見通しを引き上げた
  • 米小売売上高が予想を下回りリセッション入りか?
  • 株価下落は限定的

FOMC後のパウエル議長会見

今年最後のFOMC(米連邦公開市場委員会)が終了し、その後のパウエル議長会見の内容がタカ派だったのではないかと捉えられました。

政策金利は市場の予想通り0.5%の利上げとなり、今まで行ってきた0.75%の利上げから減速する形となりました。

これは市場も織り込み済であり特にインパクトはありませんでした。

FRB(米連邦準備制度理事会)メンバーの経済サマリーや政策金利の最終到達点などの引き上げも事前にアナウンスされていた内容であり、特にサプライズの無いように見えました。

しかし、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見で、その直近に発表されていたCPI(消費者物価指数)の結果も加味してFRB(米連邦準備制度理事会)メンバーは経済サマリーを出す事も出来た旨の発言をし、それに市場は反応しました。

CPI(消費者物価指数)の結果は市場予想を下回り、いよいよインフレも急低下してきている内容であったためFRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締め策である利上げの終了時期などに関する発言すら期待されていました。

しかし、これではFRB(米連邦準備制度理事会)が利上げの長期化を考えているのではと懸念し、それは株式市場にとってネガティブ要因である事から下落したと考えられます。

一方で、FOMC(米連邦公開市場委員会)直前に発表されたと言ってもいいCPI(消費者物価指数)の結果をメンバーが反映させられる余裕があったかと言えば疑問が残るところでもあり、やや信憑性に欠けると言わざるを得ません。

パウエル議長も金融引き締め策によるインフレ退治には手応えを持っている旨の発言をしており、ここから先も過度な引き締めを行うとは考え難いです。

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重要イベント明けからの考え方とは

今年の重要イベントは終了しました。

小売売上高の結果が予想を下回ったことでリセッション入りの可能性が極めて高い状況の中、利上げを長期化するのではとの懸念が株式市場を動揺させ下落しました。

賃金インフレなど高止まりしているものはあれど、リセッション入りは米国経済を見れば避けられないと考えます。

当然、リセッション入りは投資家にとってポジティブ要因となりますが、それに対しFRB(米連邦準備制度理事会)の動きが適切でないと一時的に株価がギクシャクする場面が来るでしょう。

しかし、短期的な動きよりも大きな流れとして新たな相場の形成である事に変わりはなく、今後も株価は上振れする事をメインシナリオとして行動すべきでしょう。

現在はまだ利上げ局面である事を十分理解し、ボラティリティの高い場面が来ても動揺せず本来の目的に照らして行動しましょう。

今後も金利動向を確認して下さい。

まとめ

いかがでしたか?

今年の重要イベントが全て消化され、投資家は来年に向けて情報を集める段階に来ました。

短期の株価変動は気にせず資産形成を行うための準備をしていきましょう。

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