米国株は上昇基調です
パウエル議長の会見と今後の考え方
雇用の早期改善が求められます
インフレは大丈夫?
令和3年11月3日、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長がFOMC(米連邦公開市場委員会)を終え、会見を行った中での発言で正式にテーパーリングの開始が発表されました。
2022年半ばの終了を目指して、月間1200億ドルの資産買い入れの縮小を行います。
この中で重要なのが、テーパー後の利上げに対する発言です。
パウエル議長は利上げに関して、労働市場が一段と回復するまで利上げをしない考えである事が語られました。
これは直近のインフレ圧力によってインフレ率が高止まりしている現状や、カナダ・オーストラリアなど利上げに関して発言している国もある中での慎重な発言により、株式市場には早期の利上げは無いものとして好意的に受け止められました。
同じく、ECB(欧州中央銀行)も利上げに関しては慎重な発言をしており、米国・ユーロ圏は現状テーパーと利上げをセットとして考えてはいません。
ちなみに日本は、インフレどころかデフレから脱却する事も出来ない為世界的な流れに遅れています。
次に、現在のインフレに関してですが、労働市場の逼迫による結果では無いと言うもののサプライチェーン問題など供給が追い付かない状況は、最悪期は脱したものの依然としてインフレ率が高い水準を維持しています。
材木・半導体・新車など、一部需要に対応できていないセクターは需要過多によるインフレ圧力はありますが、今後は雇用が改善する事により落ち着きを取り戻す事が考えられます。
労働者の賃金上昇が問題ではあるものの、やはり最悪期は脱しているように思われます。
今後の投資戦略の考え方
引き続き上を見ています
随分上昇してない?
令和3年11月以降の米国株は上昇基調であると考えます。
ただし、米国株の全てが買いと言う訳ではなく、決算が良好で成長する企業を確かめた上で売買すべきです。
投資初心者などは米国株を扱った投資信託やETF(上場投資信託)など全体をカバーできるファンドを選びましょう。
個別株を調べるのに時間がかかって大変だと感じる人はこれでも良いと考えます。
資産形成を目指すあなたであれば、投資信託やETF(上場投資信託)をメインに保有し個別株を少し考えると言った戦略で十分でしょう。
年末年始は金融資産をしっかり保有し、資産形成を目指しましょう。
焦らずコツコツ増やしていこう
まとめ
いかがでしたか?
以前の様なリスクの不透明感は徐々に払拭され、株式市場にも力強い動きが出てきました。
上昇相場には素直に乗って利益を積み上げていきましょう。
これからも、一緒に考えていきましょう