FRBパウエル議長の対談内容と考え方

心得
  • インフレ低下はスムーズにはいかない
  • インフレ鎮静化は確認できる
  • 今後のデータにより対応する

FRBパウエル議長の発言とは

2023年2月7日、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長はワシントン経済クラブで対談イベントに出席しました。

先週末の雇用統計が予想より強い結果となっていたことで、パウエル議長の発言はタカ派寄りではないかとの思惑で警戒されていました。

確かに、失業率は3.4%と近年まれにみる低水準であり、巨大テック企業の相次ぐレイオフ発表があったにも関わらず雇用環境は堅調であると言えます。

そのため、今回の対談の中で金融引き締め策の長期化に関する発言がされる可能性がありました。

しかし、結果は市場が予想していたようなタカ派寄りの発言はなく、むしろタカ派寄りのスタンスが緩和された印象もあり市場は好感しました。

インフレ低下のプロセスの先は長いとの見解を示す一方、インフレが低下しているのは認識していることを示しました。

インフレ鎮静化は確認できることを発言した上で、コアインフレなどに関するインフレ低下が見られていないなど、全てにおいてインフレが鈍化している訳ではなくその道のりもデコボコになるのではないかと発言もありました。

つまり、インフレ低下は認めるが高止まりしている分野もあり、一辺倒に鈍化していく可能性は考え難いので、今後のデータを確認しながら適切に対応すると言う趣旨の考えがあるのではないでしょうか。

最近のコモディティ価格の高止まりを見ても、戦争や需給バランスなどが原因との見方もありますが、全米レギュラーガソリン価格の上昇はインフレ鈍化を阻む可能性もあり、賃金インフレ同様下落基調が見られなければ金融引き締め策の長期化も考えられます。

今回のイベントは無事通過したとは言え、引き続き注意すべきは注意する必要があると考えます。

スポンサーリンク

今後の投資戦略

引き続き買い姿勢を継続する方が良いでしょう。

決算シーズンの中、決算をミスする企業も出始めていることから、1月の様な上昇は期待できないものの、これをもって保有銘柄を売却すると言う考え方は必要ないでしょう。

もちろん、保有銘柄の中で決算をミスした企業があれば売りを考えなければなりませんが、インデックスファンドなど広く分散したファンドを保有している、又はコツコツ積立投資を続けているという投資家は迷わず継続すべきでしょう。

投資初心者は、まずインデックスファンドなどで投資の土台を形成してからリスク許容度に合った方法で投資範囲を広げていくのが王道ですので、規律を持った投資行動を心掛けましょう

まとめ

いかがでしたか?

2月に入り、米国株を始めギクシャクした相場の動きとなっていますが、まずは落ち着いて全体の状況を把握しましょう。

日々ホームワークを欠かさず、慌てて行動しない様にじっくり自分の頭で考えてから行動するようにしてください。

タイトルとURLをコピーしました