個人消費の回復が急務です
2021年7~9月期四半期GDP速報値
実質GDP年率-3.0%です
新型コロナの影響が酷くない?
令和3年11月15日に内閣府より発表された四半期GDPの結果が予想を大幅に下回りました。
実質GDPは前期比-0.8%、年率換算でー3.0%となりました。
名目GDPは前期比-0.6%、年率換算でー2.5%になります。
新型コロナウイルスのデルタ変異株の影響が世界中に出ていた中、日本は自粛要請で対応したため先進国の中でも落ち込みが酷い状況となりました。
特に落ち込みの激しい民間最終消費支出は実質でー1.1%と日本のGDPの半分以上を占める個人消費が落ち込んでしまうとGDP全体を押し下げてしまう結果となります。
民間企業設備投資は実質-3.8%、政府最終消費支出は+1.1%
輸出が実質-2.1%、輸入が実質-2.7%とマイナスになる事の無い政府最終消費支出がプラスになっただけで全てがマイナスになっています。
GDPは『民間消費+民間投資+政府支出+(輸出ー輸入)』で表されます。
従って、民間の消費が高まらない限り経済成長率の増加は有り得ません。
令和3年11月中旬現在、全国の新型コロナウイルス新規陽性者数は随分低下したものの、政府や自治体からの軽度の自粛要請により経済再開には至っていません。
今までの様な時短営業の様な強制力は解除されたため、幾分消費が回帰されていますがあくまでこれから先の本格的な経済回復となるかは政府の経済対策次第な所もあります。
一方で、コロナ禍においても業績を伸ばしている企業、コロナ禍により新たな需要が生まれた企業などは今回の決算でも分かる通り利益を伸ばしています。
日本株の全てが悪いと言う訳ではなく、コロナ禍においても成長する分野は存在します。
もちろん、米国など他国に比べ技術力が劣っている今の日本では、その企業を見つける事自体困難を極めると思います。
しかし、そんな中でも成長できる企業こそ投資する価値があり、知名度だけが高い企業にもはや投資価値はありません。
みんなが知っているだとか、大企業だからなどの理由で投資するのは止めましょう。
日本株への投資戦略とは
業績の良い成長株のみです
安定した大企業とかダメなの?
日本株は、基本的にインデックス型も含めて強くお勧めする事はありません。
日本政府の政策や企業に他する考え方など、他国との考え方から多くの企業は投資価値があるとは言えません。
しかし、それでも日本の企業に頑張ってもらいたいと言う思いがあるなら、今なお成長する企業から選びましょう。
コロナ禍においても業績が確保出来る、或いは柔軟な経営判断が出来ると言う事の表れであり多くの大企業では決して出来ない経営なのです。
多くの企業が経営に対して判断できず、現状維持を選択した結果緩やかに劣後していきます。
投資は未来の成長を見通しますから、まずは成長する企業の株を保有しましょう。
それが難しいのなら、素直に成長国である米国などに投資対象を変えましょう。
投資は冷静な判断が必要だね
まとめ
いかがでしたか?
日本は新型コロナウイルスの新規陽性者が極端に減って一安心と考える人も多いのではないでしょうか。
それは大変喜ばしい事でありますが、その後の経済成長から考えるとデフレである日本は大きく遅れたままです。
その中でも懸命に成長を続ける企業にこそ、適正なリスクを取って投資する判断が必要になってきます。
時間を掛けてホームワークしましょう。
これからも、一緒に考えていきましょう