- 長期運用は株価に一喜一憂せず継続するメンタルを身に着ける
GPIFの2022年度第二四半期の運用実績と見通し
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2022年度第二四半期(7月~9月)の運用実績はー0.88%と2022年度に入り低調な実績が続いています。
第二四半期の損失額は約-1兆7220億円となりました。
マイナス運用が発表されると、あたかも運用に失敗したかのような報道で大きく取り上げられますが、これはあくまで途中経過であり情報自体は特に気にする必要はありません。
2022年度は年初来、米国の利上げによる金利上昇で株式市場にとって厳しい状況が続いてきました。
それは全てのリスク性資産に言えることで、米国の代表的な指数であるS&P500は10月の中旬まで下落基調が続きました。
日経平均株価も年初に付けた株価を回復するには至っておらず、どの先進国も苦戦を強いられています。
従って、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)だけが運用に失敗している訳ではなく、全体的に下落基調であることを理解する必要があります。
しかも、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は短期で利益を稼ぐと言う運用スタイルになっておらず、長期間で見た時に下落サイクルの一回をたまたま目撃したに過ぎません。
10月中旬以降、米国の中央銀行であるFRB(米連邦準備制度理事会)は利上げペースの鈍化に言及し、米国主要株価指数を始めドル独歩高などが急速に改善されています。
今後はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も運用成果が徐々に回復していく事が予想され、今年度末か来年度以降にその実績が発表されると考えます。
個人で長期投資をしている投資家が学ぶべきこと
つみたてNISAやiDeCoなどで長期に投資積み立てを行っている投資家であれば、一時的な株価の上下動に一喜一憂する必要はなく、むしろこう言った時程積み立て投資を継続できるメンタルが必要なのです。
積立投資にとって株価の上下はドルコスト平均法の考え方からむしろ歓迎すべき事であり、下落相場に不安を感じ積み立てを止めてしまうと言った行為は間違いなのです。
長期投資は一旦始めたら継続する事が重要であり、余計な手を加える必要はありません。
不安を煽って余計な手を加えさせるのは、何も分かっていない素人か分かってて素人相手に手数料等を目当てにした業者やその手先ぐらいしか考えられません。
その様なノイズに惑わされず、長期的に成長する株式市場にしっかり投資し続ける事が資産形成にとって大切な事ですので、余計なことはせず王道を歩んでいきましょう。
従って、投資目的や継続するメンタルこそ明確にすべきであり、短期利益を考えずコツコツ続けることに集中して下さい。
まとめ
いかがでしたか?
投資する種類はいくらでもありますので、時には目移りしてしまう事もあるでしょう。
暗号資産のように時に大きなブームとなって報道されることはあっても、運用規模を考えれば投資のメインステージに置く事はあり得ません。
投資家それぞれが知識を有していないと簡単に騙されるのが投資の世界ですので、自己責任であることを胸に刻んで行動していきましょう。