インフレに強い資産を理解しよう
インフレ懸念による株価変動
ワクチン接種が広がり実体経済にお金が流れています
グロース株が含み損になっちゃった!
令和3年5月現在、コロナ禍に対して各国が行っているワクチン接種により、徐々に経済再開の目途が立ってきました。
残念ながら、日本はまだ2%程度で全く進んでいません。
ですが、世界を見回してみると、ワクチン接種が進んでいる国ほど経済再開の期待と共にインフレを考える段階に来ています。
直近の状況では、日本株・米国株共に今まで株価を牽引していたグロース株が軒並み急落しています。
これまで人気であったため、多くの個人投資家が資金を振り向けていた所にこの急落で投資に対して絶望してしまうかもしれません。
ですが、根拠なく騰がっていた銘柄などは除き、しっかりとした決算や財務状況が確認出来れば過度に恐れる必要はありません。
短期トレードでないのなら、まずは冷静になって状況を確認しなければなりません。
そうは言ってもこれじゃ不安だよ
インフレはなぜ起こるのか
需要過多による物価の上昇です
完全に回復してないのに需要過多?
ワクチン接種が広がり、経済が再開されると判断されると先回りして投資が行われます。
今までは、需要が破壊され供給過多の状態が続いていましたので、その後のインフレを心配する人はいませんでした。
一方で、新たな技術や需要が生まれて、その業種に上手く立ち回れた企業はコロナ過でも業績を伸ばし決算は最高益を叩き出しました。
加えて、各国政府の正しい判断で行われた金融政策と財政政策で資金は大量に供給されました。
その結果実体経済に需要が無い状況と併せて株価は急騰しました。
ですが、その動きは完全に終了し、今後は戦略を変えて判断しなければなりません。
その判断材料の一つにインフレが関係してくるのです。
何買っても儲かってたんだよなぁ
インフレが起こる原因は前述した通り、基本は需要過多によるものです。
経済再開が進むにつれて、人々は外に出て経済活動を行う様になります。
今までの鬱憤を晴らすかのように活動量が増える事でしょう。
そうなると、一気に資金は実体経済で消費される事になりますので、それに対応出来るだけの供給をしなければなりません。
今までの落ち込みからの反動で生まれた需要は、供給を上回る事になる可能性があるのでインフレになるのではないかと判断されたのではないでしょうか。
実際に、資材を始め原料やエネルギー(コモディティ)などの価格が上がっている事を根拠にそれらの株価は上昇しています。
当然ですが、今まで資金が流入していたグロース銘柄の資金が移動していますので、逆に今までの上昇でバリュエーションが高かったグロース株の急落に繋がったとも考えられます。
米国であれば10年債利回りなどで確認できますので、推移はしっかり把握しましょう。
今後もインフレ懸念が続くのか
一時的なものと考えています
グロース株はオワコンじゃないの?
インフレはマイルドであれば好感されますが、インフレ率が急騰すると言った事が起きれば経済にはマイナスの影響を与えます。
各国政府が、自国の供給力が破壊されない様に必死になって行った財政政策の効果が表れていますので、一時的にはインフレ率が上下するでしょうが、中期的に見れば安定した数値になる事が予想されます。
企業の決算も順調で、失業率もまだ高い数値が出ている中ではインフレを考える必要はないでしょう。
各国のGDP(国内総生産)を見ても、今年度以降通常の数値に戻っていく事が予想されています。
従って、資金が再び好業績の株に流れてきてもおかしくはありません。
ですので、しっかりとした理解が求められます。
慌てずしっかり考えよう!
まとめ
いかがでしたか?
今まで期待していた株価が急落し、個人投資家の中に不安が広がっているのは事実です。
そのため、もう株なんて見たくもないを考える人もいるかもしれません。
そうならないためには情報をしっかり精査しましょう。
これからも、一緒に考えていきましょう