年末にかけて米国株は強気です
雇用統計の結果から見る米国経済
米国の経済は依然強いままです
雇用は随分下回ってるけど?
令和3年12月3日、米国の11月雇用統計が発表されました。
非農業部門雇用者数は予想55万人に対し、21万人。
失業率は予想4.5%に対し、4.2%。
平均時給は前年同月比予想5.0%に対し、4.8%。
雇用者数は予想を大幅に下回りましたが、失業率が改善されたため雇用環境は良くなりつつあります。
新型コロナウイルスの影響で失われていた労働意欲が労働環境の改善に一役買っている事は間違いありません。
米国は経済再開に向け確実に進んでいますので、需要もこれから伸びてくると考えます。
一方で、さらに個人消費が高まる事も予想されますので、インフレの動向には一層注意しなければなりません。
以前の記事で触れましたが、現在はFRB(米連邦準備制度理事会)が12月14日~12月15日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で、テーパーのさらなる加速を議論するのではないかと言う問題が市場に影を落としています。
テーパー自体は既に始まっており、それ自体が何か悪影響を及ぼす訳ではありませんが、 FOMC(米連邦公開市場委員会) の中で安易なテーパーの加速が報道されれば、パウエル議長の采配に疑問を持つ市場参加者が増える可能性があります。
そうなると株式市場にはネガティブな要因となり、株価は短期の調整となる場合もあります。
今までは新型コロナウイルスの新たな変異種であるオミクロン株の世界的な影響が不透明であったためその影響を確認しようと注目していましたが、情報が出揃うにつれてテーパーの舵取りの方が重要な問題である事が分かる様になりました。
雇用統計から米国の労働環境は改善し個人消費も活況であれば、今後はインフレ対策として金融引き締めに全力を注ぐと考えられます。
これからは、今までの様な上昇相場で誰もが儲かると言う流れから明確に考えを変えなければなりません。
オミクロン株の今後について
世界的な影響は心配ありません
テレビじゃ毎日のように煽ってるけど?
新型コロナウイルスのオミクロン株に関しても新たな情報が出てきました。
新型コロナウイルスワクチンを開発したファイザー(ティッカーシンボルPFE)が公式に発表した内容によると、ワクチン接種を三回行うとオミクロン株にも十分対応が出来るとの事です。
オミクロン株に関しても、以前の記事で触れたように製薬会社の公式発表が出ましたので、今後はあまり材料視される事は無いと考えます。
日本では随分派手に騒いでいますが、それは本質を知らないか意図的に隠しているかの理由なので、専門機関の発表をしっかり把握すべきです。
従って、今後は大きなニュースが出ない限り、インフレに関する FRB(米連邦準備制度理事会) の動きやインフレの推移などが主流になってくるでしょう。
騒いでいるのは日本と新興国ぐらいだよね
年末までの投資戦略とは
米国株は強気継続、日本株は世界のマーケット次第です
日本はつくづく成長しないなぁ…
これから先、米国はさらなる経済再開やクリスマス商戦などがあるため株価も十分期待できます。
経済再開銘柄に関しては、今まで日の目を見てこられなかった分上昇余地はあると考えます。
逆に、今までの様なグロース株中心の戦略からは明確に変更すべきです。
高い利益を上げるセクターは既に変化していますので、今後はハイテク株が足を引っ張る事さえあります。
相場の流れに素直に従い個別株を売買していきましょう。
ただし、あくまでも FRB(米連邦準備制度理事会) の動きを注視した上で行動してください。
場合によっては、米長期金利が急騰する事も考えられますので日々確認しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
短期の調整局面では株式市場から全降りせず、株式市場に留まり続ける事もまた勉強の一つです。
全体の動きを把握しながら、一喜一憂せずあなたの目的を忘れず行動してください。
これからも、一緒に考えていきましょう