株を買いたい人がいる限り上がり続けます
なぜ株価は上がるのか
売り注文の株式を買い注文で決済するからです
その企業が魅力的だからじゃないの?
日々無数の株式は多くの人によって取引され、株価はこの瞬間も上下しています。
その上下によって、投資されたあなたの資産は損益を繰り返し、全体の収益がプラスになる事もあれば、時にはマイナスになっている事もあるでしょう。
一喜一憂をしないと心に決めているとは言え、やはり資産の減少は誰にとっても耐え難いものがあります。
株式投資なら日々の株価、投資信託なら日々の基準価額と、運用する金融資産によって見るべきポイントは違いますが、なぜ上がったのかそれとも下がったのかを、あなたは日々確認しながら少しでも資産の増加を目指していると思います。
では、なぜ株価や基準価額は上昇するのでしょうか。
短期的なトレードを中心に行っているあなたであれば、テクニカルな指標を用いて売買戦略を立てているかもしれません。
中長期な運用で売買戦略を行っているあなたは、ファンダメンタル等を用いてその企業の価値を計りつつ運用しているかもしれません。
利益を確保するためには、含み益のままにせずしっかりと利益確定を入れて、その利益を現実のものにさせないといつまで経ってもあなたの資産は増加しません。バイアンドホールドだけが運用ではありませんから、あなたは常にそのタイミングを狙っている事でしょう。
ですが、なぜ株価は上下するのか、もっと言えばなぜ長期的に見れば株価を始めどの資産も概ね上昇しているのでしょうか。
そりゃ昔より発達しているからだよ
経済が成長し、生活が豊かになればそれは良い事ですが、企業単体で見れば、多くの企業が生まれそして消滅しています。
時代の流れと共に技術は進化し、生産能力は確実に向上しているので、経済が成長する限りその時代に合った魅力的な企業が生まれ、決算発表が好調であると投資家はその企業に資金を投入し株価は上昇し続ける。
だから今魅力的な企業に投資し、そして株価上昇によってあなたの利益を積み重ねていく。
様々な情報によって株価が上下するため、常に新しい情報を追っていかなければならない。
あなたがもしこれらの理由で株価が上がり続けていると思っているなら、それは少々間違っているかもしれません。
それについては、しっかりと理解していなければなりません。
株価も同じく、需要と供給で成り立っています。
株価の上昇は企業が好調なのではなく、あくまで買い注文を入れてそれが成立したからだけなのです。
買い手が多いので、株価は上昇し続けているのです。
そんなに単純なのかなぁ…
その資金はどこから来ているのか
市場に資金が創造され、供給されているからです
株式も需要と供給で決まります。
どの金融商品も、常にこの真実は変わりません。
ですがもし、株価が永遠と上がり続けるのなら、あなたはその資金がどこから生まれてくるのか不思議に思うかもしれません。
株価がいつまでも上がるとは限らない。
ですから、いつかはその資金流入が限界を迎える事によって大きな下落を迎えるかもしれないと考え、無意識の内に株価の天井を決め、その心理的ストレスに耐え切れず持っている資産を手放してしまっているかもしれません。
ですが、株価が上がり続けるための資金はどこから生まれているのでしょうか。
これが経済成長と繋がっているからこそ、株価に反映し、上下を繰り返しながらも長期的には上昇している事になります。
物が生産され、それを消費すると所得が生まれます。(三面等価の原則)
その所得に使われているのが通貨です。
これまでにも何回か書きましたが、通貨の創造は政府による国債によって生み出される通貨発行と、民間銀行に借入を申し出る事によって創造される信用創造のどちらかで通貨が世の中に供給されます。
一般的に、物(商品)を生産をするためには手元に資金(商品原価)が無ければ物を作り出す事は出来ません。
通貨の創造によって市中に通貨が流通し、それが行き渡る事で経済活動が行えます。
必要最低限の資金以上の余裕資金が手元に残っているなら、資本主義である日本において、金融市場にその運用を託すのは自然な流れかと思います。
こうして新しい資金が金融市場に投入され、市場規模が拡大していきます。
ですので市場に限界は無く、もし限界があるとすれば通貨が創造されず、逆に徴税等によって資金が吸い上げられ手元に必要な資金が枯渇してしまった時かもしれません。(あまり想像出来ませんが)
その資金がどこに向かうのかによって、日々金融資産の価値は上下します。
つまり、その金融商品に対して現在の水準の価値で買い手がいなくなって初めて下落します。
その理由がテクニカルでありファンダメンタル等様々な情報なのです。
この基本を忘れたらいけないね!
まとめ
いかがでしたか?
株価が上下する事実に対しての理由は常に後付けと言われます。
複雑な要因があるとは言え、最後は他の誰かが買いたいか売りたいかの考えによるものなのです。
それを念頭に、各企業の業績や需給の動きについて流れを捉えていく事が大事かと思います。
長期運用を目指し資産形成を行っているあなたも、基本を理解し時には戦略を立て直すのも良いかもしれません。
これからも、一緒に考えていきましょう