株式投資の配当について考えるべきこと

資産形成
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株の配当は純資産の一部から支払われます

株式の配当とは

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配当は利益の一部から支払われるのではありません

あなた
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企業が儲けたから配当が出るんでしょ?

株式投資を行っているあなたは、保有する企業の株式によって支払われる月はそれぞれ違いますが、年に数%の配当を得ていると思います。

9月も多くの企業が配当を確定させ振り込みを受けた人の内、もしかしたらあなたもその一人かもしれません。

中長期での運用にとっては、この配当(インカム)の存在はとても大きいものです。

短期で売買するあなたにとっては馴染みが無いかもしれませんが、投資における利益はキャピタルゲインインカムゲインに大別されます。

今回は、その配当(インカム)についてのお話です。

そもそも配当は、権利付最終日にその株式を保有するか、権利を受けたい場合は権利確定日の2営業日前までに購入する必要があります。

権利確定日は、配当金や株主優待を受け取る株主が決まる日です。

この日に株を持っていれば、配当金や株主優待がもらえます。

企業は事業年度末や上半期末を権利確定日としており、それぞれの企業がどうなっているかを見るには企業のホームページ等で確認できます。

株式の配当は、多くが利益の一部から株主に対して支払われると言われていますが、現実には純資産から支払われているのです。

利益から支払われているという理由が、利益剰余金から支払われているからと言う訳です。

ですが、本来支払われる配当には利益剰余金の他に資本剰余金と言うものが存在します。

資本剰余金は、起業をする際に元手として集めた資本の中で剰余金として確保したり、将来的に見込まれる多額の支出や損失に備える積立の部分を指します。

さらに、企業が利益を上げたからと言っても、その企業の純資産が300万円を下回っている時は、株主に対して剰余金の配当を行うことはできません

さらに、配当を行うことで純資産が300万円を下回るような配当もできないとされています。

これは会社法で決められている事なので、必ずしも利益=配当とはならないのです。

あなた
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株は儲けから配当が出るから、投資信託より良いと思ったのに

投資信託をお持ちのあなたは、以前の記事にも書いた様に分配金=悪と今も思っているかもしれません。

ですが株式投資でも、当期の利益以外にも当期以前のの利益や資本の一部から配当が捻出されるため、もしかしたら資本余剰金と言う配当で支払われているかもしれません。

配当で利益を積み上げる場合は、配当を正しく理解する必要があります。

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安定的な配当を確保するためには

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企業が継続的に成長しているかを確認する必要があります

配当をメインにした株式に高配当株がありますが、これは企業が配当が魅力であり、長期保有を目指すあなたにとって人気な株式かと思います。

株価が下がったとしても、長期保有による高配当で最終的な利益を狙うものです。

ですが、株式の配当も投資信託の分配金も変わる事無く支払われ続ける事はありません

あなたもそれは理解しているでしょうが、配当に魅力を感じて投資を続ける人はどうしてもこの事実を忘れてしまう事があると思います。

配当も分配金も、増える事があれば減る事もあります

逆に利益から支払われる事もあれば、資本・信託財産から支払われる事もあります

ですので、これからも安定的に配当を得ようとするあなたが見るべきは、配当の利回りでなく企業のファンダメンタルの方なのです。

企業の売り上げや利益は、原則四半期ごとに公表されます。

その公表された数値や今後の展望(カンファレンスコール)等から、企業の持続的価値を考える必要があります。

それと共に、現在の配当が金額的に適切かどうかを計る指標を確認する事も大事です。

その一つが配当性向です。

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配当性向 = 年間配当金額 ÷ 当期純利益 × 100

または

配当性向 = 1株当たり配当額 ÷ 1株当たり当期純利益 × 100

となります。

配当性向とは、利益をどれだけ株主に配当するかという割合でパーセント表示で表されます。

配当性向の適正はおおよそ40%~50%程度であり、数値が高くなり過ぎると株主に配当を払い過ぎている状態であり、近い将来の減配リスクになります。

逆に配当性向が低いということは、利益を内部留保している事になり株主に対する姿勢が真摯ではありません。

上場企業は株主のものなので、経営者は株主に対して常に意識しなければなりません。

ですが、配当も適正に保つことが株主に対して大事な事の一つなのです。

ですから、配当利回りが高い事が必ずしも良い事ではないのです。

あなた
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配当金額だけで惑わされない様にしよう!

まとめ

いかがでしたか?

配当や分配金は貰ったら嬉しい物ですが、どういったプロセスで支払われているかは学ぶ必要があります。

どうしても元本を崩す事が我慢出来ないのであれば、ETF(上場投資信託)を選ぶのも一つの手段です。

理解すべきは、どの金融商品を選ぶにしろ、あなたの投資戦略に合った方法で運用する事が一番です。

それを理解するためにも、ホームワークは欠かさず行いましょう。

エース
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これからも、一緒に考えていきましょう

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