金融緩和の変更がいつになるか確認する事です
令和3年5月の雇用統計を受けて
期待通りの改善には時間が必要です
すごい数だけどダメなの?
令和3年5月の雇用統計で、非農業部門雇用者数が事前予想を下回る55万9千人となりました。
4月の雇用者数より増加し、改めてアメリカの雇用の伸びを確認することが出来ました。
しかし、予想を下回った事により思ったほどの改善が見られない事で長期金利は低下しました。
雇用統計は毎月第1週の金曜日に発表され、米国でも重要な指標の一つになります。
FRB(米連邦準備制度理事会)の使命は物価と雇用の安定であり、その一つである雇用環境がどうなっているかの指針にもなりますから特に注目されています。
この結果が予想を上回り続けると、米国での雇用が盛況なためFRBも政策変更を議論するきっかけになります。
しかし、思ったより雇用が改善されていないとなると、労働者の雇用促進のため政策維持の判断が採られます。
米国は移民国家ですから、区別なく雇用されることがFRBにとっても望みでしょうから、特定の労働者だけが働いていれば良いと言う発想にはならないと考えます。
その結果、多少のインフレを容認しながらも、雇用の回復までFRBは緩和策を維持するでしょう。
そのため過度なインフレ懸念が払拭され、アメリカの長期金利は低下したのだと考えられます。
だから株価は騰がったよね
なぜ長期金利を気にする必要があるのか
長期金利と株価は逆相関にあるからです
金利が騰がれば債券の方が良いってこと?
長期金利の指標であるアメリカの10年物国債利回りは、債券価格が上昇すると低下し、逆に債券価格が下がると上昇します。
価値は基本的に需要と供給で決まりますから、発行された時の金利は変わりませんので高値で買えばお得が減り、安値で買えばお得が増します。
一方で、債券を欲しがる人が増えれば高値でも買いたいと言う需要が勝り、債券を売りたい人が増えれば安値でも処分したいと言う供給が勝ります。
そうして、日々の情報で売買が交錯し価格が変化していきます。
株価も同様です。
従って、長期金利が上昇すると、それまで騰がっていた株価のバリュエーション(企業価値評価)が相対的に割高となり売りが広がります。
これは長期金利がどこまで騰がったからそうなると言う数値で判断せず、長期金利の上昇率で判断するのが一般的です。
これを判断するため、日々長期金利を確認しなければならないのです。
毎日見ないと上昇率は分からないからね
ホームワークをすること
変化を捉えるるために行います
面倒でもしないとなぁ…
あなたが投資を続ける上でホームワークを欠かさないよう伝えているのは、そういった変化を見逃さない様にするためである日突然出来る様になる訳ではありません。
むしろ、短期間で大きな利益を得たと言うのは運の要素が強く、そう言った投資家の話を聞けばたまたまだと答えると思います。
投資は必ず勝つ方法などありません。
ですが、損失を抑える方法を取る事で、少しずつ利益を積み上げ資産を積み上げる事で勝ちに近付くのではないでしょうか。
その一つがホームワークなのです。
近道は無いって事だね
まとめ
いかがでしたか?
儲けを華々しく語る記事も多くありますが、あなたにとって必要な事は誰かと競う事では無くあなたの資産を伸ばす事ですから、しっかりと王道を歩んでいきましょう。
ただし、色々と挑戦する事は否定しません。
あなたに合った方法をあなた自身で見つける事が一番良いと思います。
これからも、一緒に考えていきましょう