基本上昇基調が継続します
雇用統計の結果から今後を考える
米国では経済再開が加速します
インフレが酷くなるんじゃないの?
令和3年11月5日に発表された米国の雇用統計は非農業部門雇用者数が+53.1万人、失業率が4.6%と良好な結果となりました。
いずれも事前に予想されていた数値より良好で、新型コロナウイルスのデルタ変異株の流行以降、経済再開を証明するにはこれ以上ない結果とも言えます。
これに加えて、以前より危惧されていたサプライチェーン問題によるインフレ圧力も、企業決算のカンファレンスコールからも分かる通り、完全に解決した訳ではありませんが最悪期は脱したと考えて良いでしょう。
一方で、米国10年債利回りが1.43%まで低下しており、グロース株にとっても追い風となっています。
これは暖冬のニュースによる原油安の影響が色濃く出ていると考えられます。
産油国の代表であるサウジアラビア、シェール革命により産油国入りした米国、いずれも増産を決定しておらず、本来であれば経済再開による需要増加で価格上昇が心配されるべきですが、暖冬でエネルギーの消費が弱まるとその分の需要の落ち込みで相殺される事にもなります。
従って、輸送コストに代表されるようなコスト高などが起きなければ、今後のインフレを過度に織り込む必要が無いのかもしれません。
ただし、あくまで気候変動の問題ですので、今後どうなるかの予想に意味は無いと考えます。
原油価格は現在緩やかに上昇に転じていますので、今後の動きを注視する必要はあります。
テーパー開始が及ぼす影響と今後の投資の考え方
混乱もなく十分に織り込まれています
前回みたいな事が無くて良かったよ
テーパーの議論については、以前より十分議論されており、今回の決定も多くの市場参加者にとっては予想通りのものでした。
むしろ、インフレ圧力から過度な発言が飛び出す事の心配もありましたが実に平穏なものでした。
加えて、テーパー後の利上げについては慎重な姿勢を崩していませんので、米国株にとっては上昇基調を継続させるに足る結果と言えます。
利上げは経済にブレーキを掛ける事になりかねませんので、今後のインフレ率を十分に確認しながらも慎重に行っていく事が望まれます。
これによって、直近のリスクとして危惧されていた問題は概ね解消された形となり、米国株は上昇を続ける事が可能となっています。
米国は決算シーズン中と言う事もありますので、保有企業や監視銘柄の決算内容を精査して投資していくのは良い時期であると考えます。
特に今まで新型コロナウイルスによって需要が失われていたセクターなどは、今後人が集まってくる事が予想されますので投資資金も流入する事でしょう。
あなたもその流れに素直に乗って資産を積み上げましょう。
みんな外出するようになるとそのセクターも活気付くね
まとめ
いかがでしたか?
今まで株価を牽引してきたハイパーグロース株は、今回の決算内容からも分かる通り明暗が分かれています。
これからもグロース株を中心に投資する場合は米国の長期金利に注意しながら、経済再開に伴って伸びる需要を確保する場合はその流れに乗って伸ばしていきましょう。
ただし、どちらも長期的な展望と言うより決算内容や経済の流れを見ながら柔軟に対応した方が良いと考えます。
投資初心者やそれが難しい場合は、投資信託やETF(上場投資信託)でこの上昇を取りに行きましょう。
機会損失にならない様に効率良く投資してください。
これからも、一緒に考えていきましょう