利上げペースに注視しましょう
次期FRB議長指名の発言について
金利上昇局面に入る可能性が高いです
テーパーが始まったばかりでもう利上げ?
米国大統領であるバイデン大統領が、任期満了を迎えるFRB(連邦準備制度理事会)議長に現FRB議長であるパウエル氏を再任させる指名を行いました。
FRBの副議長には現FRB理事のブレイナード氏にすることも合わせて発表しました。
多くのFRB議長は任期を二期務めるのが普通で、前FRB議長であったイエレン氏はトランプ大統領の時に一期で交代させられましたが大体は再任されるのが通例です。
新型コロナウイルスによって混乱した経済をFRB (連邦準備制度理事会)が金融緩和によって立て直した事が評価された訳ですが、実際は政治の中での話なので分かりません。
ですが、ハト派であるパウエル議長が再任されるとなれば、今後の運営も今まで通り行くとの思惑から株価は一旦上昇しましたがすぐに下落しました。
これは米国の長期金利と短期金利が急騰したためです。
長期金利である米国10年債利回りは現在1.65%台で推移しており、短期金利である米国2年債利回りは0.62%台で推移しています。
どちらもパウエル議長再任の情報が出た後に債券が売られたために起こった事です。
それによって今まで株価上昇を牽引していたハイテク株、特にハイパーグロース株が急落するなど株価はギクシャクしています。
これはパウエル議長がテーパー後すぐ利上げを開始するのではないかと言う判断でもあり、来年度の利上げ回数は三回ではないかという予想が出されています。
今まではテーパー終了のタイミングと利上げは関係無いと言う趣旨の発言をしていましたが、米国のインフレを考えるとそうもいかなくなってきています。
これから年末にかけて個人消費はますます旺盛になっていく事が予想されていますので、インフレの高止まりは経済にとって悪影響になりかねません。
年末にかけての投資の考え方とは
基本は強気ですが、状況は変わりました
今までの考え方では駄目って事?
米国の長期金利が急騰し、これからの利上げ観測を考えれば今まで通りなんでも上昇すると言う相場ではなくなるでしょう。
ただし、この急落は景気の落ち込みを意味するのではなく、資産形成を目的にして継続している投資信託やETF(上場投資信託)など、投資の土台となるこれらは引き続き継続保有が正しいと考えます。
投資信託やETF(上場投資信託)をメインに持ちつつ、今までは新型コロナウイルスの影響をまともに受けていた銘柄などに注意を向けるべきと考えます。
金利上昇下では、グロース株は厳しい状況に置かれる可能性が高いですので少し整理するのも良いと考えます。
金利は株式において何より重要ですので、まずは状況を見極めながら年末までの間整理していきましょう。
全降りはする必要ありません。
金利によって保有する銘柄を変えよう
まとめ
いかがでしたか?
金利の急騰で大きな傷を負った投資家は少なくありません。
投資初心者である程、状況が分からずただ眺める事しか出来なかったかもしれません。
今は少しでも情報を集め、今後の見通しについて整理しましょう。
これからも、一緒に考えていきましょう