はっきり言って間違いです
定額給付金は貯金に回ったと言いますが
資金供給されたので民間資産が増えただけです
いつの間には生活費に消えてた様な…
2020年に定額給付金として、国民一人当たり10万円の給付が行われました。
これは政府の財政出動の一環であり、新型コロナウイルスで毀損した実体経済を喚起させる意味合いを持って行われました。
国民にとってダイレクトに行われた財政政策なので、国民の多くは手にした事でしょう。
今回の政策のプロセスは以下の通りです。
政府が民間銀行に対し、手続きに応じて各口座に振り込みを指示し、個人の預金口座が増加しました。
その後、民間銀行はその処理を決済するために日本銀行に対し、日銀当座預金での決済を請求します。
日本銀行は、各民間銀行の日銀当座預金残高を増やす事によって決済を行います。
最後に、日本銀行は政府の日銀当座預金に対し請求を行います。
政府は今回国債を発行し、民間銀行の引き受けによってその日銀当座預金を調達して最終的な決済を行います。
加えて最初に、政府は日本銀行に対し財務省証券を発行していますので、それを回収して完了となります。
この場合、最終的に残っているものは個人の銀行預金と民間銀行にある国債です。
ですが、日本銀行のオペレーションの一つに量的緩和(QE)がありますので、民間銀行の国債も日本銀行によっていずれ買い取られます。(民間銀行からすれば、国債を持ち続けた方が金利を得られるため良いですが)
これが民間貯蓄が増える事になります。
前のニュースでも民間貯蓄が増えてるって話は聞いたよ
以上の事によって民間の貯蓄は増え、急場を凌いだ方や当面の生活費、欲しかった物の購入などに充てられたかと思います。
ですが、統計を見れば確かに貯金をした人の方が多いのも事実であります。
お金は使えば消えるのか
誰かの消費は誰かの所得になりますので消えたりはしません
手元から消えるけど?
個人の財布で考えれば、消費行為を行えば当然手元からお金は消えてしまいますが、マクロ経済で考えればお金が動いているだけなので消える事はありません。
ただし、同時期に送付されてきた自動車税等、税金を納税するとお金は事実上消滅しますので、民間貯蓄は減少します。
これを民間貯蓄が増えたから貯金にしかならなかったというのは間違いです。
もちろん、今回の政策は緊急支援策の意味合いが強いでしょうから、景気対策には他にも選択肢はあるので景気を良くするための政策はいくつも行うべきだと思います。
一方で、今回の給付金を貯金する心理としては、この先もどうなるか分からない、新型コロナウイルスは解決を見ないし、失業率もこれから先増えてくるので、所得が増えるとは考え難いでしょうから少しでも貯めておかなければいけないと考えるのは無理ないと思います。
決して無駄なお金を使えと言う事はありませんし、必要な時に備えて今は持っておくのも正解だと思います。
ですので、10万円を貯金して民間貯蓄が増えたのだから意味が無いという結論は、全くの見当違いですので安心して大事なお金は使うべき時に使いましょう。
ただし、以前の記事でも触れましたが、経済再生のためには消費を喚起する事が一番ですので、政府はそのための政策を取る必要があり、同時にあなたもその事について考えなくてはなりません。
投資を行うあなたにとっても、今の消費がどの分野に波及されているのか、どの分野が成長しているの知る事が大事です。
間違いに振り回されない様にしよう!
まとめ
いかがでしたか?
新型コロナウイルスの影響が収まらない中、日本経済は停滞を続けています。
あなたの周りにも生活が大きく狂ってしまったと言う人がいるかもしれません。
政府は様々な政策を取っていますが、肝心な景気刺激策として決定的なものはまだ行われていません。
ですので、これから先どの様に経済が動いていくかによって、あなたも投資スタイルを決めていかなければならないと思います。
これからも、一緒に考えていきましょう