『手数料(コスト)＝悪』の風潮は正しいのか

支払う必要があるのなら支払うべき理由

以前から、ネット証券で口座開設が増加し、新たに投資を始める人が増えているという記事をよく見かけます。

新型コロナウイルスに起因したであろう相場の急落も相まって、投資チャンスと考えて投資を始めた方もいるのではないでしょうか。

その際、必ず目を通す内の一つが手数料（コスト）です。

投資を行う場合、購入手数料・信託報酬・為替スプレッド等、様々な手数料（コスト）がかかります。

その他にも、情報を得るために要した支払い（有料情報や本代）等、本来投資に興味がなければ払わなかったであろうお金も、大枠で捉えれば手数料（コスト）です。

あなたがそう考えるのは無理のない事だと思います。

しかし、現実はどうでしょうか？

肝心な、あなたにとって必要な情報は書いてありましたか？

その情報は、大勢の人にとって有益な情報であったとしても、それが必ずしもあなたにとって有益な情報であるとは限りません。

もちろん、実際高い手数料を提示していながら、それに見合わない商品や情報提供しか出来ない人や企業は沢山あります。そういった事を擁護するつもりはありません。

しかし、あなたが投資に興味を持ち、書店で購入しようと思う書籍の数々。

投資のプロと言われている人達が開催しているセミナーで、あなたが知らなった事を学んだ時間。

証券会社等で、あなたの話を真剣に聞き、あなたにとって最良のプランを考えてアドバイスをした結果、あなた自身で決断した事。

それらで発生した各支払い（代金・手数料等）は、必要であれば支払うべきだと思います。

これらも同じ手数料（コスト）＝悪なのでしょうか？

つまり、手数料が悪なのではなく、その『手数料（コスト）に見合った商品や情報が提供されない』事が問題ではないでしょうか。

金融商品の売買は自己責任です。

最終的な決断をするのはあなたでも、色々な情報を得るために掛けた手数料（コスト）を無駄と感じる必要はないと思います。

ですから、投資を始めようと考えている人や、投資を始めたばかりの人であるなら、恐れずどんどん活用していきましょう。

まとめ

いかがでしたか？

私も参考書籍を買い、セミナーに参加し、多くの事を学びました。

もちろん、その資金が無駄だと言う事はありませんでした。

もしも、これから先あなたが経済・投資について、様々な事を学び、経験していったとしたら、改めて必要のない手数料を払う事はなくなっているかもしれません。

やがては、あなた自身の力で投資の世界を生きている事でしょう。

あなたにとって長い時間になるでしょうが、何事にも近道はないと思います。